「単に映画の宣伝で番組に出るだけなら立っているだけでもいいはずです。そういった俳優さんたちは大勢いますからね。しかし今回の安達さんは、率先して話題を提供するようにトークを展開しています。それもやはり新作映画に対する意気込みの表れでしょう。『バイキング』の中で、役に必要であれば『裸もいとわない』という覚悟を語っていましたが、それでも初めてスクリーンでオールヌードを披露することは、芸歴が長い安達にとってもターニングポイントとなる出来事です。過剰なくらい話題を振りまいているのも、とにかく1人でも多くの人に映画を広め、今後の女優活動につなげたいとの思いが強いのでしょう。正直に言って、『家なき子』以降ヒット作に恵まれていませんし、安達さんといえば、どうしても井戸田さんや母親など周囲のイメージがつきまといますから。女優・安達祐実として飛躍するには決して失敗のできない作品だと位置づけているのではないでしょうか」(業界関係者)
また別の関係者は安達の意気込みをこう分析する。
「今回の映画は20年ぶりの主演作ということですが、次作がそれほど開いていいとは本人も思うはずありません。このヌードをきっかけに女優として、まさに一皮剥けたいと願っているでしょう。ヒットすれば、それだけ次回作のスパンは短くなりますから。それに、そもそも安達さんはバラエティ対応能力も高いので、今回の露出をきっかけにタレント活動の活性化へつなげたいと思っている可能性もありますよ(笑)」(芸能ライター)
宣伝行脚のバラエティ出演では笑顔を振りまいていた安達だが、その奥底では、この映画をターニングポイントとして捉え、芸能生活の新たなスタートと考えていたのかもしれない。それを象徴するように新作映画の予告動画では「安達祐実 新境地」の文字が掲げられている。11月8日は安達祐実が生まれ変わる日となるか。今から公開が待ち遠しい。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)