スタジオに入る際には必ず一礼すると紹介されたベッキーに対して、「え~一礼するんですかぁ~」と適当な口調で返答していた若林。そんな若林に向かってベッキーは、「バカにしてるでしょ。ちょいちょい、この人、私のことバカにする」と文句を言っていたが、お互い満面の笑みで交わされるトークは、他愛ない痴話喧嘩といった印象。さらにベッキーが、番組収録で失敗をすると共演者に“謝罪メール”を送ることを告白すると、なぜか若林は「レギュラーやってたけど、1回も来たことがない…」と不満をポロリと漏らし、直後に「アナタにはないの!」と一括されると、苦笑いを浮かべながら「失礼な女ですね~」と嬉しそうに返していた。
その後も、業界関係者が賞賛するベッキーのワイプ芸についてトークが展開されると、逆に「目が死んでいる」「温もりがない」といってダメ出しを受けたのが若林。何とか一矢報いようと「イジワルだよね」と若林はつぶやいたが、ベッキーから「若林にはね!」と一蹴されてしまう始末。最終的にはベッキーがおいしいところを持っていく2人の掛け合いは、さながら夫婦漫才のような軽妙さで、見ていて心地いいものだった。そんな2人の親密愛ならば、きっと多くの視聴者も応援したいと思うだろう。
「26日に放送された『アッコにおまかせ!』(TBS系)でも、ベッキーさんはテレビマンが選ぶ『ワイプタレント』の1位に選ばれていました。主な理由は感情表現が豊かということでしたが、VTRを作るスタッフにすれば、単純にリアクションをとってくれるのは嬉しいんですよね(笑)。ベッキーさんは、『あけるな~』の中でワイプの秘訣について、『自分をスタッフだと思うこと』『一緒に番組を作ってるんだから、ディレクターさんが何を伝えたいのか感じとることが大事』と話していましたが、そうした意識を持ち、しかもそれを実践できているためテレビマンから支持されているのでしょう」(テレビ局関係者)
視聴者からもスタッフからも愛されるベッキー。番組のラストでは「結婚は縁だから、あまり意識してない」と語りながら、理想のプロポーズについて、何気ない日常会話の中でポツリと「オレの奥さんになってくんない?」と言われたいと明かしていた。若林がその言葉をつぶやく日は来るのだろうか。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)