これまでにもメンバーの体調管理がしばしば問題になっているももクロ。2010年には、当時メジャーデビュー直前だった彼女たちに“体重制限”が課せられたことがあったが、その際、メンバーの高城れに(21)が条件をクリアできず、再挑戦までの期間でゲキ痩せしてしまい、ファンを驚かせたことがあった。また、2013年には歌に関して最も定評のあった有安杏果(19)が、1カ月間声帯治療のために休養したことがある。大ブレイクを果たした2012年の年末を乗り越えた後、年始早々という時期に起きた有安の離脱には、多くのファンが心配の声を寄せた。
また佐々木に至っては、今年に入ってから、1月には自宅で足にひびを入れ、4月には番組収録中に左くるぶし付近を骨折するという2度の怪我をするなど、周囲に不安を与えている。この事態には、ももクロらしくチープな段ボールを身に纏い「足が故障して修理に出している」という『佐々木ロボ』のパフォーマンスを披露して見事に笑いへと転化したが、体調管理に疑問符がついている彼女とすれば避けたかっただろう。ただこの一連の怪我については、彼女の持つ運動神経が原因ではないかという見方も強い。佐々木は、激しいダンスが魅力のももクロとは思えないほど運動神経が悪いのだ。
たとえば、2011年から「テレ朝チャンネル」でネット配信されていた『ももクロ式見学ガイド もも見!!』では、オリンピックの体操競技に出場し、種目別床運動で銀メダルを獲得した池谷幸雄が主催する体操倶楽部へロケに行っていたが、佐々木は他のメンバーが簡単にできる側転すらできなかった。補助付きで何とか成功した逆上がりも、それが人生初の成功だったと漏らしている。また、ラジオ『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo』(ニッポン放送)でも、本人の口から「泳げない」という発言が飛び出している。学校で行われたプールの授業では、とにかく人に譲りまくってきたらしい。それほどの運動音痴である佐々木なら、骨折するのも致し方ないと見る向きも納得できる。
かつてゲキ痩せした高城は、今ではスレンダーで健康的な体型を維持し、多くのファンに笑顔を与えてくれる。声帯を治療した有安も、先週のライブではソロ曲を大熱唱する活躍ぶり。メンバー内での体調管理がしばしば問題になっているが、その度にそれぞれがきっちりと成長しているのがももクロだ。現在、成長期真っ只中で、ふくよかな体つきだと言われている佐々木も、きっと今後は節制し、アイドルとしてさらに魅力的な容姿になるに違いない。
ももクロを代表する曲『行くぜっ!怪盗少女』の間奏部分には、“ももクロのアイドル”佐々木を讃える『大天使様口上』という声系応援がある。その文句の中には、“長き黒髪なびかせて降臨したるは大天使”というフレーズがある。佐々木彩夏が本物の“大天使様”となり、私たちの前に降臨する日も近いだろう。
(文=ozaki)