昨年放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』を手がけた人気脚本家・宮藤官九郎(44)による新ドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)。「仏教系の男子校とカトリック系の女子校が合併して共学になる」という設定の同作は、クドカン初の学園コメディーとして注目を集めたが、初回放送時の平均視聴率は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)とギリギリ二桁を確保するのがやっとというスタート。前評判では“今期最注目”と言われていただけに、19日の二話目に期待が寄せられたが、平均視聴率は7.7%とさらに数字を落としてしまった。しかし、そんな状況にあって、ひときわ輝いているのが生徒役で出演しているAKB48の川栄李奈(19)だ。アイドルとして活動する彼女からは想像ができないほどの熱演にネット上がざわついている。
放送開始前の記者会見で主演を務める関ジャニ∞の錦戸亮(29)が「ぶちギレる川栄さんの切れ味がすごい」と話していたほどの川栄の演技。その言葉通り、一話が終わるとさっそく「演技力ハンパない」「違和感なさすぎ」と彼女の演技を褒め称えるコメントが多く寄せられた。特に、怒ったときの川栄の演技は表情豊かで躍動感があり、シスター風の白い丸襟制服とヤンキー言葉丸出しのセリフが妙にマッチしていると絶賛されている。二話目でも、「なんだこの有能さは…」「AKB48にはいなかった演技派」「安定感抜群」「自然体」と評価されており、イキイキとした彼女の演技はさらに切れ味を増している。
川栄といえば、2012年に放送された『週間AKB』(テレビ東京系)でAKB48メンバーの小嶋菜月(19)に暴露された“足が臭い”といったイメージや、2013年に『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で参加した「抜き打ちテスト」での“おバカキャラ”が多くの視聴者の心に刻まれていることだろう。同テストでの、「1000」を英語で「one ten ten」と回答したり、キリシタンが踏絵をしている絵を見て「家に入る前に足をあらっている」と珍解答を連発したりした彼女の姿はお茶の間に大きなインパクトを与えた。
しかし、そんなアイドルらしからぬ姿を露わにしながら、今年行われた第6回AKB48選抜総選挙では、昨年の25位から大幅ランクアップの16位と見事選抜入りを果たした川栄。4月から放送されたドラマ『セーラーゾンビ』(テレビ東京系)では主演を務め、お昼の帯番組『バイキング』(フジテレビ系)でもレギュラー入りを果たすなど、AKB48以外の活動も増えている。いよいよ川栄も、グループから離れて、タレントとして個人の力が試される時期に入ってきたといえるが、そんな最中、“あの”事件が起こった。今年5月の握手会傷害事件だ。