では、前回MCの高橋真麻（32）はどうだろうか。これまでは「奇抜」な選出によって決められていたこの役にも高橋は納得がいく。高橋は久本、いとうと同様に「未婚」であり、番組でもしばしば芸人やバラエティアイドルのような「イジり」を受ける。さらに、年代の違う3人の「未婚」MCが、それぞれの目線でコメントする姿は、この番組の醍醐味にもなりつつあった。
ともなれば、今回の三吉の抜擢を不安視する人も多くなるだろう。「エリート」「清純派」というイメージを持つ彼女が、久本、いとうと上手く絡めるのか、また、番組でどのような役回りをするのかに注目が集まる。
今回のキャスティングを不安視するファンは、アイドルグループ『さくら学院』メンバー時代から彼女に注目していた人が多そうだ。当グループは、11歳～15歳までの10人のメンバーで構成され、卒業生には10月11日から放送される『地獄先生ぬ～べ～』（日本テレビ系）でレギュラーが決まっている松井愛莉（17）や、メタル・ダンスユニット『BABYMETAL』のボーカル＆ダンスを担当している中元すず香（16）などがいる。アイドル戦国時代と呼ばれるこの時代、各グループはあの手この手を使って売り出しているが、このさくら学院はいたってシンプルに、正統派アイドルとして活動している。その結果が功を奏し、卒業していくタレントたちは着々と実力をつけ、清純派タレントとして活躍の場を広げているのだ。
そんな『さくら学院』卒業生の一人が“土曜の昼の顔”ともなる今回の抜擢。嬉しいようで嬉しくない、ファンの複雑な心境が読み取れる。ある芸能関係者はこう語る。
「今回の抜擢はファンの中で、ももクロ・百田夏菜子の二の舞になるのでは…と懸念されています。ももクロファンの一部でもこの枠は「置物枠」として揶揄していましたからね。幸い、百田の場合は彼女が持つ「天然」が久本、いとうのフリを活かす場面がありました。三吉も、これまでファンも知らなかった新たなキャラが“いい方向で”出るといいのですが…」
芸能界で「清純派タレント」としての頭角を現しつつある三吉にとって、今回の抜擢は今後の芸能活動の“試練”なのかもしれない。
（文＝ozaki）
