そんな番組の2回目の本放送となった先月29日深夜にも三村がゲストとして登場したが、ここでも出川の「会いたい女」が行われ、グラドルの今野杏南(25)が登場。趣味だという官能小説の朗読に始まり、2人のオジサンが競って今野と添い寝をするなど、またしても暴走気味のトークを繰り広げた。そして、透き通るような白い肌を露出する今野に向かって、思わず、「触らないでも出ちゃう」といったゲスな言葉を漏らしていた。
「出川さんのお気に入りのグラドルたちの登場は、番組を一気にエロ路線に引っ張っていますが、それも深夜ならではの企画ということでしょう。番組のプロデューサーはテレビ東京の看板バラエティ『そうだ旅(どっか)に行こう。』や『モヤモヤさまぁ~ず2』を手がける伊藤隆行氏で制作会社も同じ極東電視台ですからね。緩い感じに見えて、しっかりとした企画構成になっているわけです」(前同)
確かに出川目線で集められたグラドルといっても、中村や今野といえば、ネット上でも大きな話題となる注目株。ゲストに選ばれた三村も、『そうだ旅(どっか)に行こう。』では、ポンコツ芸人コンビとして息の合ったところを見せており、出川を活かせる絶妙なキャスティングだ。出川をメインに据えてのリアルガチなトーク番組は、その構成の中でしっかりと出川の天然ぶりが際立つように企画されたものといえる。もちろん本人はそのことに気づいてもいないし、本気のトーク番組をやっているつもりだが、そこがまさに番組の狙いであり面白さだ。次回の放送は早くも10月2日の深夜だが、天才・出川の暴走がどこまで発揮されるのか見逃せない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
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