2000年代初頭にモーニング娘。らと並んで絶大な人気を誇った松浦だが、05年ごろから人気が急速に低迷。AKB48の台頭もあってアイドルとしての旬は過ぎてしまい、かといって女優や本格派歌手にシフトするタイミングも逸してしまった感があった。一方、橘の所属するw-inds.も02年から6年連続でNHK『紅白歌合戦』に出場するなど人気が高かったが、以降は新規のファンを獲得できず凋落の傾向があり、近年はアジア進出に活路を見出そうとしている。
そんな状況で致命的なファン離れを引き起こしかねない『結婚』に踏み切ったのは勇気がいることだったろう。
「アイドル時代の殺人的スケジュールや病気でダメージが蓄積し、一時は激ヤセ状態になった松浦の姿を見て、橘は『自分が守らなきゃ』という決意を固めた。互いに結婚は芸能活動に大きなマイナスになる危険性があり、入籍するのは30代になってアイドル的な人気を必要としなくなってからでもいいのではという周囲の声もあった。それでも松浦のために一緒になりたいという気持ちが勝ったようです。妊娠すれば彼女の病気が改善するという要素も大きかったようですね。いずれにせよ、目先の人気よりも彼女の幸せをとった橘は大した男ですよ」（週刊誌記者）
長年交際を隠してきたという背景もあり、裏切られたという気持ちになるファンがいるのは理解できる。だが、これだけの事情があるのならば素直に祝福するのが本当のファンといえるだろう。最近はモー娘。の元メンバーら一世を風靡した元アイドルが続々と結婚しているが、ここまで一途な愛を貫いたケースは珍しい。
近い将来に母親となって病気を克服した松浦が、ママタレとして復活するのもファンにとっては楽しみだ。無事に子どもを出産して、われわれの前に再び元気な姿を見せてほしい。
（文＝佐藤勇馬／Yellow Tear Drops）
