──どうしてAVの世界に入ったんですか。
「高校卒業して服飾関係の会社に就職したんですけど、3カ月で『無理!』って辞めたんです。そこから雀荘で働いていたんですよ」
──麻雀好きなだけじゃなく、実際に働いていたんですか!
「お父さんがNINTENDO64の麻雀ゲームをやっていたので自然と覚えて、私も物心がつく頃には麻雀を打てるようになっていたんです。中学までは点数計算もできなかったし、実戦はやったことがなかったんですけど、高校生になって先輩と打つようになりました」
──いまどき麻雀を打つって、どういう先輩ですか(笑)。
「軽音楽部に所属していて男の先輩が多かったんですよ」
──軽音楽部と言えば、KISSの大ファンなんですよね。
「大好きです! 見た目は派手でフザけているのに、音楽はまともというギャップがいいんですよ。エアロスミスやディープ・パープルも聴くし、王道のロックが好きですね」
――軽音楽部では何を担当していたんですか。
「ギターです。中学時代に路上でアコースティックギターを弾いている人たちに憧れて、お父さんに買ってもらったのがキッカケです。中学時代はバトミントン部だったんですけど、高校に入って軽音楽部に入って。バンドを組もうとしたら女の子しか集まらなかったんですよ。そこでは椎名林檎などのカバーをやっていたんですけど、別のバンドではボーカルも担当してマリリン・マンソンやレッチリをやっていました」
──全く想像がつかない…。バンドをやっていた頃もルックスは今のままですか。
「当時はピンク色に髪を染めたり、いっぱいピアスをしたり、今とは全然違いました。この仕事を始める時に黒髪にしてピアスも外したんです」
──話を戻しますけど、どういう流れで雀荘で働くことになったんですか。
「仕事を辞めて暇だったので雀荘に通っていたんですよ。そのうち雀荘で知り合った彼氏の家に居候して、いつの間にか雀荘で働くようになって」
──昭和のドラマみたいな世界ですね(笑)。雀荘は代打ちもやらなきゃいけないですよね。
「打ってましたね~。負けたら給料がなくなっちゃうので半年ぐらいで雀荘は辞めて、それから暇つぶし程度にAVを始めたんです」
――その飛躍もスゴいですね。AVに抵抗はなかったんですか。
「全然。けっこうぶっ飛んでいる性格なので、貞操観念もなかったんですよ(笑)。AVのことはデビュー直後に、家族にも話したんですけど、それほど驚かれなかったですからね」
──暇つぶし程度と言いながら、膨大な数の作品に出ているじゃないですか。
「1年半で200本は出ましたね」
──全然、暇つぶしじゃないですよ! 共演モノも多いですけど、他の女優さんに対して競争意識はありますか。
「はい! もともと他人を蹴落とすのが好きなんですよ」
──はっきりした性格ですねぇ。なかなか「蹴落とす」ってワードは出てこないですよ(笑)。
「じゃあ、競い合って高め合うのが好きなんです!」
──それはそれでとってつけたような言葉ですけど(笑)。どうして自分が売れっ子になったって自己分析しますか。
「それが分からないんですよね。決してスタイルも良くないし、胸も大きくないし、顔も特別美人な訳じゃないし、かといってロリ系でもないし。ただ見せ方は研究しているし、監督の求めていることを十にして返そうみたいな意識は常にあります。もともと、やるならとことん! ってタイプなので」
──ぶっ飛んでいると言いながらも基本的に真面目な性格ですよね。
「3か月リリースがなかったら忘れられるような世界じゃないですか。だから、そこはストイックに、現場は楽しくって気持ちで仕事に取り組んでいます」
(文=猪口貴裕/写真=辰巳ちえ)
■TEPPAN公式サイトはコチラ
■DMMはコチラ
■Amazonはコチラ