人気バラエティ『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)が12日、今年1月に放送された、「カーヴィーダンス」で人気のトレーナー樫木裕実(51)のスタジオ閉鎖に関わるVTRに不正確な内容があったとして、番組内で説明、謝罪した。
番組の制作したVTRでは、スタジオのオーナーから突然閉鎖の通知が届いたこと、また閉鎖を決めた後にオーナーがスタッフに「会員にはまだ言わないでほしい」とメールしたことが紹介されたのだが、いずれもそうした事実はなく、閉鎖は樫木側も合意した上でのものだったという。さらに、閉鎖に対しての対応は何よりもまず会員に先に通知するようにしていたことが明らかになったのだ。
同様の説明は、番組ホームページの中で、より詳しくなされているが、芸能人の波瀾の人生を回顧する「金スマ波瀾万丈」などが人気を集めていた番組だけに、こうした内容を一転させるような不手際は、足元をすくわれかねない事態といえる。
ただ、ある業界関係者はこうした出来事は『金スマ』に限らず、今もって続く「テレビの悪習」と喝破する。
「テレビ業界では、自分たちの台本通りに話を曲解する傾向が強い。最近でも『ほこ×たて』(フジテレビ系)が、勝敗を操作して打ち切りになり、さらに過去の例では『発掘!あるある大事典Ⅱ』(フジテレビ系)が、まったくデタラメのデータで納豆のダイエット効果を謳い、終了の憂き目に遭いました」(業界関係者)
また、大手の番組制作会社でディレクターを務めていた人間によると、「こうした操作は、特に海外ロケものに多く、現地で取材した外国人の話を訳すとき、番組の構成通りに“翻訳”してしまうこともある」という“ご都合主義”の存在を証言する。ほかにも、スタッフが仕込んだ人間を、あたかも初対面で直撃したように見せるインタビューなどがニュース番組で流されることもあり、そうした事例は多いと話す。