筧美和子・柳ゆり菜・西崎莉麻ら“表紙級の人気グラドル”が満を持してDVDリリース!


「簡単にいえば、大手雑誌の囲い込みですね。一時期のAKBがそうだったように、『一定の期間、ウチの雑誌だけに出る』といった契約を結ぶことで、それなりのギャラが発生するんです。ただし、むろん、それなりのギャラですから、ほかの仕事もやりますよ。インタビュー仕事やプレゼントコーナーなど、水着にならなければ他誌に出てもOKという形で。雑誌側の成果について詳しいことはわかりませんが、筧美和子ちゃんや佐野ひなこちゃんが表紙を務めた号はかなりの部数売れたらしいので、成果はあるということなんでしょう」

 要は、それらの契約や縛りがなくなって(前述したように、ブレイクしていずれもほぼ1年。ツジツマは合う?)、今回、DVDが続々リリースされるということか。そういえば、以前、筆者はくだんの山地まりにインタビューしたことがあるが、彼女の目標の一つは「DVDや写真集を出したい! そして、イベントをやってファンと触れ合いたい!」ということだった。今回リリースが決まった面々に続いて、彼女も近いうちにDVDをリリースする日が来る? と思ったら、今回のリリース・ラッシュにあたってはこんな意見も…。

「ある雑誌で春と秋にグラドルの番付が発表されるんですが、次のそれにあわせて作品がリリースされるんじゃないかという見方も。かつて、森下悠里や西田麻衣がその番付で横綱になった際、自らのブログで報告したり、最近ではグラドル自画撮り部部長の倉持由香が『番付に載るのが一つの目標だった』と語るなど、グラドルや事務所関係者の間では、次は誰がどの位置に番付されるか、密かに意識しているんです」(別の事務所関係者)

 ちなみに手前みそながら、その番付――『グラドル番付』を始めたのが筆者(第1回は2000年の夏場所。当初の雑誌が休刊したことにより現在は『ブラックボックス』誌上にて)。次の掲載予定は10月末であり、時期的に符合はするものの、その辺はなんとも言いがたいものが…。話を戻して結論をいえば、AKB隆盛の中、グラドルにハク(特別感)をつける方法論は決して間違いではなかったと思う。グラドル再興の流れが見えつつあるいま、問題は、これからの売り出し方だろう。満を持しての作品リリースが奏効するのか(現時点、予約販売の様子を見ると、それなりに売れている模様)、注目していきたい。
(文=織田祐二/『グラビアアイドル「幻想」論』著者)

men's Pick Up