これについても佐々木は猛反論。豆腐一丁の弁当に関しては「娘がダイエットしたいから豆腐にしてほしいと言った」とし、榎本の風俗発言についても「先に『そういう店で働いてやる』みたいに言ってきたのはあっち。それはやめてくれ、そんなことしたら勘当する、とは確かに言いました」と完全否定している。
さらに佐々木は「(今回の件について)加奈子は関係ない」と榎本をかばい、騒動は「すべて僕の責任です」と発言。その一方で「娘も22歳だし、社会に出て自立しなきゃいけないから、僕はこうして厳しさを教えようとしても、分かってくれないのはショック…」と、被害者としての立場を強調するかのような発言もしている。
完全に父娘の言い分が食い違っているが、なぜこのような泥仕合になってしまったのか。
「略奪婚によって結婚当初から榎本が悪者になっている印象がありますが、当時すでに佐々木の夫婦関係は破綻していた。妻の清水はアメリカで奮闘する佐々木を置いて日本に頻繁に戻り、ホストに入れあげているような状況でしたから、略奪と騒ぐほどでもない。ですが、長女にしてみれば実母は一人しかいない掛けがえのない存在。父親を取られたような気持ちにもなりますし、当然ながら怒りの矛先は榎本に向かう。本来なら、それをしっかりフォローするのが佐々木の父親としての役割。しかし、榎本にベタ惚れだった佐々木は娘のことをおざなりにし、関係がこじれにこじれることになった」(週刊誌記者)
長女の言い分どおり、佐々木を奪った榎本が連れ子を虐待し、警察沙汰にまでなったという筋立ての方が昼ドラ的で盛り上がる。だが、実際は佐々木が語っているように父娘の問題といえそうだ。
「長女の性格や言動にも問題はあるようですが、わずか12歳という多感な時期に10歳ほどしか年の離れていない継母が突然現れても、受け入れられないのは当然。その状況で長女が反発しても、父親である佐々木は榎本の肩を持つばかりで、娘の気持ちを察することができなかった。そういった経緯がありながら、娘の言動に被害者意識丸出しで週刊誌で反論しているんですから、関係の修復は難しいでしょう」(前同)
伝説的クローザーとして世界で活躍した佐々木だが、父親として今回のピンチをどう切り抜けるのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)