葵つかさ、Jホラー界の風雲児と初タッグ! 初の日韓合作映画で魅せた緊迫感溢れるエロスとバイオレンス!!

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──白石監督の作品はどれもテンションが異常に高い作品ばかりですけど、実際に撮影現場もかなりのハイテンションだったんですか?

葵:みんな殴ったり蹴られたりで追い込まれている状況の話なんで、そういった緊迫感みたいなものを出してくれとは言われました。じっさい現場も密室なうえ、冬場で-7度っていうメチャクチャ寒い現場だったんで、いやでも緊迫していましたし。暖房器具もないうえに雪が降ったりして、わたしなんか半分裸の状態だったんで、いろいろと気持ちは追い込まれてました。

──今回、ドキュメンタリータッチのノーカット映像ということで、かなりの長回しシーンで大変だったと思うんですが?

葵:そうですね。血を扱うシーンとか、やり直しが利かないですし。でもわたし、殴ったり蹴ったりっていうところでNGを連発しちゃったり、椅子で殴ったらその椅子を壊したりしちゃって、けっこう撮影を中断させちゃいました(笑)。監督なんか韓国語で喋るシーンがあるんで暗記しなきゃいけないし、軽い修羅場でしたね。

──共演者についてお聞きしたいんですけども、主演のキム・コッビさんはいかがでした?

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葵:コッピさんは日本の映画にもたくさん出演されてるせいか、日本語がお上手で、撮影の合間とかにいろいろ日本語で話しかけてくれました。日本での滞在経験も豊富なんで、逆にコッビさんから、東京のオススメスポットを聞いたりして(笑)。

──演技的に参考になった点とかはありました?

葵:コッビさんのセリフはずっと韓国語だったんで、何を言ってるのか撮影中は把握できなかったんですけど、顔に表情が出る方だったんで、私が犯されるシーンとかでも「ああ、本当に見ていられない!」という表情がすごいなって思いましたね。お国がら、そういう演技を要求されるんでしょうけど、メリハリのある表情の付け方などは、かなり勉強になりました。

──表情という点では、犯人役のヨン・ジェウクさんも相当すごかったですよね。

葵:ヨンさんは実際は優しい方で、わたしを犯すシーンの後でも「大丈夫? 痛くなかった?」って感じで接してくれました。まあ絡みのシーンに関しては、どっちかっていうとわたしのほうがリードしてましたけど(笑)。これまであまりそういう演技の経験がない方で、恥ずかしさとかもあったみたいですし、そういう意味ではお互い協力して、いい関係が保てました。

──意思の疎通がはかりやすいという意味では、やっぱり相手役だった米村(亮太郎)さんですか?

葵:そうですね。日本語で会話できるのは有り難かったんですけど、米村さんはわたしと違ってちゃんと演技を勉強されてる方だったんで、傍で見ててとても勉強になるっていうか、参考になりましたね。わたしももっと演技に入り込まないとっていう思いが湧いてきて、刺激を受けました。

──近年は映画やドラマ等の出演が増えて、演技の場が広がってる葵さんですが、本作も含めてアジア各国の映画に出演する機会も多く、撮影システムなどで文化の違いを感じることとかはありますか?

葵:やっぱり国によって全然違いますね。日本に対する考え方の違いとかもありますけど、だいたいはどこのスタッフも優しく接してくれますよ。でもあんまり脱いでる女性の人と一緒に仕事するのは無いのかな? そういうのに慣れてない感じがするっていうのはありますね。日本のほうが、そういうのは慣れてる感じですね。

──今回は韓国での撮影ということで、滞在時に何か記憶に残るようなことはありました?

葵:撮影地の廃墟はソウルからすごい離れた場所で、その近くにホテルをとり、撮影期間中はずっと現場とホテルを往復の毎日だったんです。なので観光とかできなかったのが、ちょっと残念でしたね。韓国料理はいろいろと食べることができて、美味しかったんですけど(笑)。 

──韓国って日本と較べると女優さんにあまりちやほやせず、みんな同じ温度で同じような目線で一緒になって作品を作るっていう印象があるんですけど。

葵:実際そうですね。一緒に作品を作ってるっていう感覚が好きな人はいいと思うんですけど、わたし自身は最初かなり動揺しました。でも、こういう現場に参加したことで、精神的に強くなったかな。っていう気はします。

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