現在のAV界を引っ張っている1人といっても過言ではない、人気女優の一之瀬すず。彼女がデビューしたのは昨年の12月のこと。伝説のAV女優・長瀬愛を輩出したことでも知られるオーロラ・プロジェクトを前身とするオーロラプロジェクト・アネックス作品の『no title ~すず~「この透明感…彼女をどう表現して良いかわかりません…。」初撮りデビュー 一之瀬すず』だった。
筆者はそのデビュー作はもちろん、今年1月にリリースされた『美少女SEX奴隷 48時間』も視聴した。それからというもの、郷愁を誘うようなおとなしげな黒髪美少女でありながら、セックスになれば女というか、もはや雌となってときに痙攣し、ときに恍惚の表情を浮かべる彼女に魅せられてしまった。そして、メンズサイゾーの仕事をさせていただけるようになって間もなかった3月、早速みなさんにご紹介させていただいたという経緯があるのだが、今や彼女は押しも押されもしない存在になったというわけだ。
ここ数年、AV界ではメーカー専属の単体女優が人気となっていた。しかし、ネットの通販と配信の発達に加え、ブログやTwitterなどSNSの普及によって女優とファンの交流が活発になり、さらにメーカーと専属契約を結ばずにさまざまな作品に主演する企画単体女優たちの登場と活躍によって、少し潮流が変わってきた。昨夏頃から、いわゆるキカタン女優の人気が上がる傾向にあったのだ。とはいえ、どちらかといえばアイドルタイプではない一之瀬がここまで人気を集めているのは、やはり上記した見た目と中身との落差がたまらないからだろう。
そして、そんな一之瀬が8月8日、初のぶっかけ作品となる『せいえき わたしの好きな白いおつゆ』をリリースした。デビューから、半年以上1年未満…。「すず」という名前にかけるわけではないが、“メッキ”もはがれやすい頃合いともいえる。しかし、そこには以前と変わらぬ一之瀬すずがいた。この作品で彼女は、両親を亡くし、兄と2人で一軒家に暮らす少女という役どころを演じているが、お下げ髪で朝ご飯を頬張る姿から、まさに“昭和”といった感じの少女になりきっている。そして、スカートをめくられてパンツを脱がされると無毛の股間をさらし、身長149cmと小柄な彼女が男達に囲まれ、兄の言いつけを守り、怖々とザーメンを浴びる姿はこの上なく卑猥だ。
さらに言えば、一之瀬すずの魔力が炸裂するのは、中盤の野外ぶっかけである。
兄の優しさに触れつつ、眠りについた少女の夢の中に登場するもう1人の一之瀬すずは、ハゲ頭の中年オヤジのイチモツを嬉しそうに頬張り、次々と現れた肉棒も美味しそうにしゃぶり、舌を出しながら笑顔でぶっかけを謳歌する。浴びているだけで甘い吐息さえ漏らす彼女の姿は、まさに受粉するために華々しく咲き誇る大輪の花のよう。ちなみに、彼女が顔射されるときに舌が出てしまうのは、もはやクセなのだとか。
終盤には、デカマラ3本で喉奥、膣奥を同時に突きまくられ、口元はツバまみれ、もちろん股間も…と、痙攣し、悶えまくりながらも、もちろん舌を出して顔にザーメンを浴びまくるぶっかけファックシーンもある。
いつまでも「こんな子がこんな姿を…」と思わせ続けてくれる一之瀬すず。まさに、鋼板にスズをメッキすることで腐食を防ぎ、現代もその景観を損なうことなく、私たちを惹き付けるとともに、未来永劫その姿を保つだろうと思わせる“ブリキのオモチャ”のように思える。
(文=浅見光弘)
浅見光弘・プロフィール
果物系と呼ばれた古式ゆかしき某AV情報誌編集者として業界に携わり、ゆえあって今やひきこもり系ライターになっちゃいました…。