また、当時のエピソードとして、「マネージャーがトイレの前まで付いてきた」と語り、ドアの前まで来るので「落ち着かなかった」と振り返っていた持田。淡々と話す口調はいかにも上品で、その姿勢からは、育ちの良さがうかがえる。ネット上でも、「お嬢様感がハンパない」「清純派」などと指摘されており、持田の印象は、当時と変わらぬようである。
現在のプライベートについて、「一昨年結婚しました。(子供は)去年生まれて1歳になったばかり」と報告した持田は、夫との出会いは「ワイン会」だったと告白した。「付き合う前に両親に会ってから」交際をスタートさせたと言うと、スタジオ中から驚きの声が上がった。しかし、当然のように話す持田の口ぶりは、いかにも彼女らしいと納得できるもので、真面目さをアピールすることとなった。
さらに、「90年代にお世話になった会いたい人」として、持田は東映京都撮影所の演技事務の山下義明さんを挙げ、スタジオに本人が登場すると大号泣。抱き合って再会を喜ぶ姿は感動的なものだった。
そんな持田のバラエティ出演は、ネットニュースなどでもすぐに取り上げられるほど話題を集めている。自分では、真面目すぎてバラエティには向かないと話していたが、そうしたキャラクターのタレントが実はバラエティでは重宝されたりもする。体全体から滲み出ているような上品さもバラエティの中では際立つに違いない。今後、持田がトーク番組などに出演する機会は増えることだろう。人材発掘に躍起になっているバラエティ界に、新たな逸材が登場した瞬間だった。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)