5月には「週刊文春」(文藝春秋)が、番組スタッフによる出演者へのセクハラ・パワハラの実態を報じた。記事では制作会社のディレクターO氏の名前が挙がっており、O氏は威圧的な態度でセリフや恋愛関係の展開を出演者に指示。さらに、女性出演者に対するセクハラも日常的に行っており、89センチHカップの筧美和子の胸を鷲づかみにすることもあったという。
番組側や出演者は疑惑を否定したが、番組出身のタレント・宮城大樹(24)が『テラスハウス』をきっかけに交際していたはずの今井華について「デートにも行っていない」と語るなどヤラセを裏付ける証言が出てきてしまったことで騒動は拡大。いまや「ヤラセなし」と信じている視聴者の方が少ない状態になっている。
ヤラセやセクハラは大問題になりかねないだけに、これ以上事態が悪化する前に番組終了を決断したとの声もあるが…。
「ヤラセ報道があった当初は『ネットで騒がれれば逆に宣伝になる』と余裕だった制作サイドですが、イメージを気にしたスポンサーのトヨタが激怒し、降板をチラつかせたことで事態が一変。さらに、ディレクターの『胸モミ』が暴露されたセクハラ報道が決定打になった。今年6月に実施されたフジの人事異動がきっかけになり、番組を終わらせることで騒動を終息させることになった。といっても、局側はほとぼりが冷めた頃に再び『あいのり』『テラスハウス』に続くリアリティ番組を仕掛けようと考えているようです」(テレビ局関係者)
また、視聴率も今年3月には番組史上最高となる9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を出したが、7月には3%台を記録するなど急速に低迷。人気の高い初期メンバーを呼び戻したり、新メンバーを入れたりとテコ入れ策を次々講じた。だが結局は視聴者離れを食い止められなかったということも、終了の原因になったとみられている。
好調が続いていれば継続の可能性もあったが、もはやスキャンダル疑惑を跳ね除けられないほど青息吐息だったというのが真相のようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)