作家・ブロガーとして活躍し、さまざまなメディアに姿を見せているはあちゅう(伊藤春香)さん。会社員として仕事をしながら、個人でも多種多様な活動をしているはあちゅうさんは、とくに恋愛について一家言ある存在として知られている。しかし、その毒気たっぷり&エッジの効いた物言いで“炎上”したことも数知れず……。
そんなはあちゅうさんは、恋愛サイト「AM」での人気連載コラムを単行本化した『恋愛炎上主義。』(ポプラ社)を5月に出版した。文字通り「恋愛」「炎上」が生き様に投影されているといってもいい彼女だが、その内容から過去の恋愛遍歴を聞いていくうち、話は“特殊な性癖”にまで……!?
――アラサー女性たちの気持ちをすくいとったような内容が並ぶ『恋愛炎上主義。』ですが、一言で言うとどんな本ですか?
はあちゅう(以下/は):「まず、恋愛はテクニックじゃないと思っているので、巷にあふれるような“恋愛テクニック本”ではないものを目指しました。だから、『こういうふうにしなさい』という目線ではなく、『こういうことあるよね』というアラサーあるあるだったり、『この年代の女子はこう考えてますよ』という問題提起だったり……。自分の考えや体験も載せつつ、読者の方にちょっと一緒に考えてほしいなっていうことをそのまま本にした感じですね」
――ということは、当然、男性が読んでも得るものは多いですよね?
は:「よく『はあちゅうさんのコラムって、男性こそ読むべき内容だよね』って言われるんですが、女性に対して『こうした方がいい』っていうことがない分、男性に対しては『こうであってほしい』という要求が多いです(笑)。『女子はこういうときうれしくなる』『女子ってこうやってオトされるんですよ』という事例が載っているので、そこはリアルに参考になるかなと思います。あと、私はよく短い恋愛メモ的なネタをTwitter(@ha_chu)で書いているんですが、それが各ページの隅っこに載っているので、ハッとする気づきだったり、飲み会の小ネタになるんじゃないかと思います」
――「2回目のデートのお店は半個室L字がベスト」「男は彼女とうまくいっているときに浮気する。女は彼氏とうまくいっていないときに浮気する」とかですね。いきなりですが、男が普段勘違いしているポイントとかってありますか?
は:「“女の子の賢者タイム”について書いたページがあるんですが、男の人ってエッチしたらとりあえず満足っていう感じじゃないですか。でも、女性はその後、『あれ、これってヤってよかったのかな?』って考え始めるんですよ。そもそも、女性の性欲って『ヤりたい』『ヤりたくない』『どっちでもいい』の3つがあって、『どっちでもいい』のときに勢いでヤっちゃって、さらにその後男性からの連絡が途切れたりすると、もう最悪。後悔して『ヤリ逃げされた』っていう負の方向に向かっちゃうんですよ。でも、自分を納得させられるだけの理由が見つかれば満足できるし、その人に好意を持つこともできるので、とにかくエッチした後のアフターケアはメチャクチャ大事ですね」
――「ちゃんと帰れた?」とかでもいいし、次の約束をしたりして「本気だよ」「気にしてるよ」ということを態度で見せるってことですね。
は:「女性に『もういいや』と思われるか、『この人のこと、もっと知りたいな』と思わせるかは、アフターケアにかかっていると思います」
――一回ヤったら舞い上がってしまうのか、意外とそこをおざなりにしてしまう男性が多いということなんでしょうね。
は:「理想を言えば、アフターケアは直後、数時間後、数日後と3回ぐらいステップを踏んでほしいですね。普段はそこまでマメにやる必要はないかもしれないけど、初キスとか初エッチの後は女性は考えやすくなるので、そこのケアは普段の何倍も重要です」