「自分が面白いと思ったことに全力で取り組むタイプで、周りのことを気にしないで突っ走ってしまうところは、学生時代から変わりません。世間的には“空気が読めない”タイプなのかもしれませんが、それでも嫌味な感じがまったくしないのは、ある意味才能だと思います(笑)」
番組の中では、ADから女子アナに転身したことで話題の笹川友里(23)に対して、「可愛いから大丈夫」と言い、「つるっとした完璧なものっておもしろくない。引っかかりがある方が何か見ちゃう」と語り、「例えば、アナウンサーみたいなことをやってきた人がグラビアやるっていう面白さ。ギャップがあればあるほど面白い」とアドバイスを送っていた脊山。まるで自分が面白いと言わんばかりに、自身のことを例に上げて話す彼女は、確かに空気が読めない印象だ。それでも最後には、アナウンサーにとって一番大切なことは、「面白いと思うポイントがディレクターと一緒ということ」としっかりアドバイスし、「アナウンサーって画面に出られるスタッフって教えられた」と元女子アナらしく締めていた。
元女子アナにして現在グラドルとして活躍する脊山。「アイドルすぎる34歳」として注目を集めると瞬く間にブレイクした彼女だが、そのスピード出世も、学生時代からの周囲を気にせず何事も全力で取り組んできたという性格からなのかもしれない。テレビの画面からは、その一生懸命さが勘違い発言のように聞こえてくるが、きっと彼女はそういったやり方しかできないのだろう。突っ走ることしかできない脊山が、今後どこまで走れるのか興味深い。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)