男性のオナニーライフを彩るため日々努力と精進を積み重ねている株式会社トイズハート。前回、トイズハート社の看板商品とも言える「セブンティーン」(https://www.menscyzo.com/2014/08/post_9441.html)がもたらす快楽の秘密に迫り、その魅力をお届けした。しかし、人間の性欲というものは奥深く常に新しい快楽を求め続けるもの。そんな無限とさえ思える性欲に真っ向から立ち向かい、我々の欲望を満たすためにトイズハート社が世に送り出したのがこちらの「17evo」だ! トイズハートの大ヒット商品である「セブンティーン」の名を冠し、進化を意味する”Evolution”と名付け発売された「17evo」はどのような快楽の波に我々を巻き込んでくれるのだろうか? 商品開発を手掛けたトイズハート社・常務取締役の石田貴之さんと商品部の小林良治さんにお話を伺った!
──こちらの商品「17evo」は名前に冠してある通り、前回紹介させていただいた「セブンティーン」(https://www.menscyzo.com/2014/08/post_9441.html)の続編、進化版にあたるのでしょうか?
小林良治氏(以下、小林) 「17evo」は、開発時の技術向上により、複雑な形状を持ったホールを開発することが可能になったため、「セブンティーン」よりもより本物感、挿入時のリアルさを追求したオナホールです。「セブンティーン」を制作した時期には、単純な一直線の形状をしたホールしか制作できませんでした。しかし本物の女性器は、一直線というわけではありませんし、また人により膣内部は違ってきます。内部を複雑にすることで、さらにより本物の女性の膣内をイメージして制作しました。
──「セブンティーン」の中身が見える外見を踏襲しつつ、内部構造のみを変更しようとは考えなかったのでしょうか?
小林 はい。内部を変更するならば外部も一新したいと考えました。また、私が求めていた快感を引き出すためには、ある程度ホールに肉厚を必要としていたため、セブンティーンの形状では細すぎたんです。
石田貴之氏(以下、石田) 「セブンティーン」では肌色だった内部の色も変更しています。よりリアルを追求するためまさに本物のような濃い目の色合いも考えていたのですが、ホールにはある程度のファンタジーも必要だと思い、今回のような明るいピンク色にしました。
──なるほど、確かに膣をリアルに再現とはいえ、性器は内臓の一部です。あまりリアルに表現しすぎると不快感を引き起こすかもしれません。小林さんがこだわった”肉厚”ですが、確かに「17evo」は「セブンティーン」に比べ、重量は90gも増え、そして最大径70mm、内部最大径が27mmと少し大きくなっていますね。
小林 そうです。私は「セブンティーン」の成功の一つは、イボなどを使わずにナチュラルな刺激があったためと考えています。「セブンティーン」ではホール内部全体を波打つ形状にし、ズンズンという刺激を表現しています。しかし「17evo」では、内部は通常の形状を保ちつつ外側(肌色の少し硬い素材)の内側を波打たせ、挿入時に内部の柔らかい素材(ピンク)を介してズンズンという刺激を表現できるように設計しました。それは、手の感触が伝わりにくいというのも理由の一つです。肉厚を増したことにより、「セブンティーン」のようなズンズンとくる刺激を穴の形からではなく、周りの肉厚から感じられるようになりました。
──それは素晴らしい! 内部構造を複雑にし、さらにセブンティーンの良さも進化しながら引き継いでいるわけですね。
小林 制作の際には「セブンティーン」の長所・短所を書き出し、長所を取り入れ、短所を改善しようという意図もありました。例えば、ローションのこぼれ具合なども改善しています。
──ちなみに「セブンティーン」と「17evo」はどちらの売れ行きがいいのでしょうか?
石田 ほとんど変わらないのですが、国内では「セブンティーン」の方が売れています。「17evo」は後継機という感じではなく、別バージョンのものと考えていただいているみたいです。海外では「17evo」が後継機として認識されていて、進化しているだろうと思われているのか、こちらの方が売れていますね。
小林 「セブンティーン」から「17evo」へと、ユーザーが引き継がれるかなと思っていたんですが、二分していますね。考えられる理由としては、使用感の差だと思います。「セブンティーン」は内部にイボなどの突起物を配置しない独特な使用感でリアルさを演出しています。こちらはマッタリ系が好きな方にはよく好まれます。一方、「17evo」は基本コンセプトは同じなのですが、リアルっぽいイボやヒダを配置し、より一般ホールに近い使用感で刺激を増幅させているんです。「セブンティーン」シリーズを購入していただいているお客様はリアル思考が強いと思います。よりリアル思考が強い方は「セブンティーン」に残り、リアルよりもさらに刺激が欲しい方は「17evo」に移ったのではないでしょうか。
また、考えられる要因としては、商品を大量に販売するインターネット上の販売会社さまたちの戦略も関係していると思います。当初はいずれの通販会社さまでも「セブンティーン」を大量に入荷、販売していただき、価格競争が過熱するほどでした。アダルト通販老舗N社さまなども「セブンティーン」を発売当初から現在まで販売してくれています。以前より当社製品を贔屓にして販売されている会社さまは「evo」よりも「セブンティーン」を、そして後発の通販会社さまは「17evo」に力を入れられているように感じます。どちらもそれぞれの良さがあるため、一概にどちらがいいとは言えないんですけどね。
──なるほど。ちなみに海外ではevoが売れているというお話ですが、具体的にはどちらの国でしょう?
石田 中国などのアジア圏やアメリカ、あと少しですがヨーロッパ方面でも好評を得ています。
──しかし、外国の方のペニスは日本人に比べ、大きいという話があります。これらの商品は外国の方のサイズには合わないと思うのですが。
石田 我々が聞いた話によると、アジア系アメリカ人の方などが使われるそうです。サイズに関しては、インターネットなどのサイズデータを見ると、平均的には外国の方と日本人とはそこまでサイズに差はないようです。しかし、やはり大きな人は大きいみたいですね。当社に以前問い合わせいただいた方は31cmという驚愕のペニスを持たれているとのことでした。
──外国の方は個人差が大きいということなのかもしれませんね。あと、特筆すべき点として「17evo」は手触りが素晴らしいです。
小林 企画を考える際に机に試作のホールを置いているんですが、社内の人間が私に話しをする際は、必ず触っていますよ(笑)。常務もそうですね。
石田 そうですね(笑)。この触り心地はたまらないですね。やはり敏感なものを入れるホールですので、品質にはこだわっています。輸入品や安いものになってくると手に匂いが付いたり、油が浮かびベタベタするんですよ。
──私もインタビューの質問を考える際にずっと触りながら考えていました(笑)。そして、「17evo」の素材は触り心地だけでなく、安全性も高く、舐めても安全な素材とパッケージには書かれていますね。
小林 厚生労働省の食品衛生法基準第370号に準拠している素材を使っています。哺乳瓶などにも使える素材ですね。厚生労働省で食器などの、口が触れても大丈夫な素材を選別する基準があるのですが、検査機関に素材を提出し基準に適合しているか調べてもらっています。そして基準に適合した素材を使っている、つまり「食品関係に使う基準を通っているから安全ですよ」ということです。
──赤ちゃんが口にするものと同じとはスゴイですね。それだけいいものであればやはり長く使いたいです。長く使うコツなどはありますか?
小林 やはり、破損する主な原因は洗い方だと思います。「17evo」も柔軟なため内部をひっくり返して表に出し、洗われる方もいるのですが、あまりおススメできませんね。二重構造の「17evo」はこのような洗い方をすると、内部と外部の層が分離してしまう原因となってしまいます。
石田 指を入れてボディーソープなどで、洗浄していただくのがいいかと思います。大切にしていただければ、長持ちしますのでコストパフォーマンスは使い捨てタイプよりも断然お得なんですよ。
──では、最後に今後作ってみたいオナホールの構想などはおありでしょうか?
小林 イボならイボ、ヒダならヒダとそれぞれの構造にこだわった物を作ってみたいです。そして、技術的に形成が可能になったから新しい構造を入れるというのではなく、常に全体的な技術を向上させていき、そのすべてを注ぎ込み続けていきたいですね。
(文=明日春人)