恨みをこめてAKBを激しく糾弾した矢吹だが、元AKBの川崎は「資本主義でAKBが出ると売れるんだから仕方ないんですよ」とバッサリ。かつての「完売クイーン」も形無しのようだった。
矢吹によると、グラビアだけでは十分な収入が得られなくなったグラドルたちは副業に走らざるを得なくなり、キャバクラで働いている者もいるという。また「マンゴー乳」として人気だった青島あきな(現・大田明奈=27)はDJ活動を始め、「おっぱい番長」と称された相澤仁美(31)はネイルの資格を取得するなど、有名グラドルですら「AKBショック」の影響で生活ぶりが大きく変わってしまったようだ。
さらに「アラサーグラドル女子会」と題した企画も放送され、橋本マナミ(29)、小林恵美(31)、森下悠里(29)の3人が厳しい状況を吐露。3人とも一時代を築いた人気グラドルだが、現在は「月収3万円の時もある」という惨状で、小林に至っては「今年1度も水着になってない」と告白。3人はアラサーグラドルの悲哀を漂わせながら「撮影内容が過激化してAVと大差なくなっている」「暴露話をしないとテレビに出られない」「かといって○○さんに誘われたと暴露すると売名行為と批判される」「バラエティーに出ると枕営業を疑われる」といった悩みを語り合っていた。
現状の不満をぶちまけた矢吹らグラドルに対し、パネリストのメッセンジャー・黒田(44)は「失言していいですか」と前置きした上でAKBとグラビアアイドルの違いを分析。黒田は「AKBはあくまで恋愛禁止、グラビアアイドルは枕営業のにおいがする」と発言し、その色気が女性層のねたみの対象になりやすいと指摘。それに比べてAKBは女性ファンも多いため、グラビアやバラエティで起用されやすいのではないかと語った。
放送では、ひたすら愚痴をこぼすだけでグラドルの惨状が際立つ結果となってしまった。だが現在も「ロリ巨乳」として業界人気ナンバーワンの座に君臨する篠崎愛(22)や、「尻職人」としてSNS上の自画撮りが話題になった倉持由香(22)ら、AKBの天下に反旗を翻して奮闘している有望なグラドルたちはいる。果たして、グラドルたちがAKBからグラビア誌面を奪い返す日は来るのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)