フジテレビ・三田友梨佳アナ、ヒロイン役でドラマデビュー! 「神ドラマ」「またフジの得意な身内ウケ」の賛否


 『27時間テレビ』ではSMAPの解散をテーマにしたドキュメンタリードラマが放送される予定で、今回の三田のドラマもそれに絡めた内容。しかし、その絡め方はいかにも中途半端で、最後に三田が「剛…」とつぶやく程度。SMAPの解散をほのめかすシーンのあとの言葉だけに、剛とは草なぎ剛のことだろうが、三田の度が過ぎる垂れ下がった眉ばかりが印象に残った。

 「作ったような笑顔」などと世間から批判されることもあるほど笑っている印象の強い三田だが、それこそが自分の武器だと言いきるドラマでの姿は、まさにフジテレビを象徴するもの。今回の『27時間テレビ』のキャッチコピーは「武器はテレビ」だが、視聴率の低迷が叫ばれるフジテレビとすれば、たとえ批判を受ける番組も、局の大切な武器として貫き通したいのだろう。先日大規模な人事異動を発表したフジテレビだが、テレビ番組のコンテンツの充実を徹底しなければ、人気回復につながらないと局員を鼓舞しているのかもしれない。

 ドラマでは、笑顔を貫く三田に若手ディレクターが次第に感銘を受けるが、一般の視聴者はそこまで単純ではないはずだ。ネットユーザーたちの反応にあったように、彼女の笑顔に嫌悪感を抱く人々も多いに違いない。だが、フジテレビがかつての人気を取り戻すには、どんなに嫌われても笑顔を絶やさなかったドラマの中の三田のように、強い意志と信念を持って番組を作るしかないだろう。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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