そんな番組の放送された翌日に、あやまん率いる「あやまんJAPAN」が法人化することをマスコミ各社に発表。「あやまんJAPAN株式会社」を設立し、どんな人でもどんな場所でも盛り上げる「DDD事業」(どこでも・だれでも・だいじょうぶ)をメインコンテンツに事業を展開するという。代表に就任したあやまんは、「一時のブームは去ったものの」と前置きしながら、あやまんJAPANを通して日本を元気にしたいと決意を語っている。
豪快な素人芸で芸能界デビューのきっかけを掴み、その後、女優として活動の幅を広げていこうというあやまん。さらに彼女は「日本に元気を」と会社を設立し、その代表に就任した。それはまるで、裸で「メロリンキュ~」と叫び、その素人離れした姿で芸能界に飛び込み、俳優として活躍後、日本の政治の現状を憂い、政界に進出した山本太郎の印象とかぶる。もちろん今の彼女にそんな気は毛頭ないだろうが、最盛期には100人以上のメンバーを揃え、それを束ねていた彼女の手腕はなかなかのものである。今後あやまんが女優としてステップアップし、世間の見る目が変わり、彼女自身も興味を抱けば、「しれ~っと」立候補するかもしれない。
ともあれ、立て続けに大物たちの番組が終わり、視聴率も全体的に低迷する今のテレビ業界もどこか元気がない。かつての手段とは違うかもしれないが、新会社を設立したあやまんたちには大いに芸能界を盛り上げてもらいたい。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)