「フル勃起のチャート」「半勃ちじゃ稼げない」 東大卒の熟女が深夜バラエティで暴走


 事務所の力が強くなっている今の芸能界では、制作サイドが求めても、タレントができないことも多い。それゆえ強烈なキャラの素人がたびたび出てくるのではないかと指摘する関係者。特に過酷なロケなどは、よほどの信頼関係がないと成立せず、タレントに過激な発言を求めても事務所からのストップがかかってしまうこともあるという。しかし素人であれば、もともと刺激的な性格の持ち主として登場しているのだから、要望せずとも破天荒な姿を見せてくれるというわけだ。

 番組に登場した村田も、まさにそのタイプで、昨年は2億円稼いだという実績のあるデイトレーダーでありながら、「チャートだけ見てたら男なんていらない」「これだけでイッちゃう」「こういう勃ちかたする男なんてなかなかいない」と、キツめの下ネタを平気で連発。なぜかタオルも巻かずモザイクがかかった入浴シーンまで披露し、飲み会に行くにも「熟女デリヘルに出勤」と意味不明な発言をする。しかも、「フル勃起のチャート」が好きで、「半勃ちみたいなチャートじゃ稼げない」と言う彼女はこれまで彼氏がいたことがなく、「キスもしたことない」という純真乙女でもあるのだから、その個性は並ではない。前出の関係者が指摘したように、特別な芸をもっているわけではないが、見ていて面白いのは間違いない。

 芸人よりも芸人のようで破天荒な印象のあるウルフ村田。それは彼女の個性が強いからに違いないが、それを惜しげもなく披露し、これだけ話題を集めるのは、最近のバラエティではなかなか見られなかった光景ともいえる。それだけ今のタレントや芸人たちが、何かに縛られ、テレビの中で個性を発揮できていないのだろう。その“何か”というのが、関係者の指摘するように事務所の力なのかはわからないが、組織の一員のようになってしまった今の芸人たちが、そこから抜け出すのは難しいのかもしれない。それゆえ村田のような型破りな素人がテレビで大暴れできるのだろう。今後も彼女のような存在は、次々と現れては消えていくに違いない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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