※画像:『椎名ゆなと桜井あゆの旅ビアン』ビビアン東京オリンピック開催決定以降、評価されつつある日本の「おもてなし」文化だが、その筆頭のひとつに温泉があることに異論を挟む余地はないだろう。
昨今、日本を訪れる外国人旅行者数がこれまでには考えられない勢いで上昇しているが、その要因のひとつに温泉目当てのリピーター観光客の増加もあるだろう。水資源が貴重な国であればあるほど、日本の温泉文化はこの上なく贅沢なものに映っているようだ。
趣のある温泉街の旅館に到着して浴衣に着替え、和室の畳の上でゴロゴロしながらいたずらに時を過ごし、思う存分温泉に浸かってから夕食に舌鼓を打つ…。う～ん、この世の天国としかいいようがアリマセンっ！ 夕食の時に嗜んだアルコールですっかりいい気持ちになって、温泉街のストリップ劇場(めっきり数も減りましたが…)に思わず足がフラフラと向かいそうになったりもするが、それもまたヨシ！ まさに浮世を忘れて楽しむ、なんでもアリな“ユル～い”温泉旅は、日本が誇るユニークな一大エンターテインメントなのだといえる。
温泉旅のスタイルもさまざまだ。カップルの利用はもちろん、一人でもグループでも、社員旅行でもお忍びの不倫旅行でも…。宿に着いて浴衣を羽織ってしまえば、たちまちリラックスできて、誰に気兼ねするでもなく思い思いに楽しむ。たとえ、それがレズカップルだったとしても…。
ということで、今回紹介する作品は『椎名ゆなと桜井あゆの旅ビアン』(ビビアン)。人気女優の椎名ゆなちゃんと桜井あゆちゃんが女2人で温泉旅を繰り広げるドキュメンタリーAVだ。
しかしながら、ふたりはこの日が初対面ということで、旅は波乱含みのものに！ 今やベテラン女優の椎名ゆなちゃんとAV業界に彗星のごとく現れた人気絶頂のギャル女優・桜井あゆちゃんという、タイプも違えば年齢も離れた2人が、朝の集合場所でちょっとドキドキしながら自己紹介し、いざ温泉ドライブ旅へ。
車の中での雑談でお互いの距離が近づき、立ち寄った高速道路のサービスエリアで食事し、グッと親密になってきてからいよいよカーセックスへ！ 観ているこちらが照れ臭くなるほど、モジモジと恥ずかしがる2人。遠慮しあいながらお互いのボディを舐め合うも、徐々に感じはじめ、気づけば正真正銘のレズプレイへとなだれ込むのだった。
温泉宿へ到着した後は、風光明媚な露天風呂での野外ファックで大盛りあがりを見せ、お座敷で食事後はクライマックスのガチンコファック！ 決して某旅番組で繰り広げられるような馴れ合い的な女2人旅とは違い、ちょっとスリリングでハプニングに満ちた、予断許さぬ“レズ旅行”が生唾モノの臨場感を出しており、大興奮の作品となっております。
この2人のように、まさに文字通り“素顔”で向き合えるのも温泉旅ならではのことだろう。いったん温泉に来てしまったからには、建前も立場もヘッタクレもありません！ …逆に、今まで知ることもなかった長年のパートナーや友人の心の奥の意外な本音を知って決定的な不和が生じ、旅の終わりが永遠の別れになってしまったり…なんてことも!? まっ、長い目で見れば、それはそれでいい機会だったということになるかもしれないけど（苦笑）。
（文＝宍戸ペダル）
宍戸ペダル（ししど・ぺだる）
個人的なベスト温泉といえば、長野県・信州高山温泉郷の山田温泉。ゆっくり浸かって一日で吹き出物が治った経験もアリ。
