有田に向かって「メスとしての本能がうずく」といった発言をし、オイルマッサージで体を癒すことが得意だとアピールする神室。もちろん、そうした「ヤラシイ」行為で、有田の心をつかもうというのが企画の主旨なので、神室の行動が間違っていたわけではない。制作サイドとしても、そんな神室の言動を期待していただろう。だが、そこまであざとくヤラシイ一面を見せるなら、やはりそこには“笑い”が必要。芸人でもない神室にそこまで期待するのは酷かもしれないが、今のバラエティ界で活躍する女性タレントは、それをきっちりとこなしているから生き残れているといえる。
キャラだとしても鼻につく印象が勝ってしまう神室。一度芸能界から退いている彼女だが、このまま同じキャラを演じ続ければ、再び芸能活動を休止する事態にもなりかねないと思うのだが…。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)