「ダウンタウンの番組は数字が取れない」。そんな声が聞こえるようになって久しい。
今月9日も、復活した音楽番組『HEY!HEY!HEY!』(フジテレビ系)でAKB48・大島優子の卒業コンサートを生中継したが、視聴率は6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と低調に終わった。ダウンタウンの番組の中で、唯一数字が獲れるといわれている『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)も、12日の放送は8.6%と低い数字に。また、松本人志単独出演の『ワイドナショー』(フジテレビ系)も、15日は裏で生中継されていたサッカーW杯『日本対コートジボワール戦』(NHK)の厚い壁に阻まれ、2%の大爆死を喫した。
かつては“時代の寵児”と言われた2人だが、もはやかつての栄光は取り戻せないのか…。そんな嘆きの声が聞かれる中、数字を着実に伸ばしているダウンタウンの冠番組がある。それが、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だ。
「これは『100秒博士アカデミー』(TBS系)という、彼らの番組の後継番組です。もともとは去年まで8年間続いていた『リンカーン』が打ち切りとなり、その後釜という形で『100秒博士』を立ち上げたのですが、これが2人のイメージに合わないアカデミックなものでした。結局、『100秒博士』はわずか半年で終了。それを受けて始まった『水曜日のダウンタウン』が、どうやらおもしろいんですよ」(芸能ライター)
この番組は「バケツリレー、実は効率悪いんじゃないか説」、「勝俣州和 ファン0人説」、「下駄、世界一走りにくい履物説」など、一般的に広まっている事象が「定説」として受け入れられるのかどうかを関係者のアンケートや街頭実験などで徹底解明する内容となっている。いわば、『100秒博士』の発展形とも言えるバラエティだ。
同番組が実際にどこまで視聴率を伸ばしているのかといえば、4月23日に7.0%で始まった後は7%台の足踏み状態が続いたが、5月に10%超えを記録。その後は8~9%台で推移し、6月18日には再び2ケタの大台に乗ったのだ。