「またいつものヤキトリ屋?」「たまには違うお店に連れて行ってよ!」
女性は、お決まりのデートコースを過度に嫌がる生き物。男女関係には、常に新鮮さが必要であり、新鮮さが欠けるとマンネリ化しいずれ破局に至ると、巷に溢れ返る恋愛ハウツー本やら恋愛コラムで刷り込みされているのだろう。
「男女関係には新鮮さが大事」という考え方は決して間違っていない。むしろ全く以ってそのとおりなのだが、新鮮なデートを要求してくる割には、新鮮なセックスにはイマイチ非協力的なのだから、オンナという生き物は困ったものだ。
新鮮といっても、アナルファックだのスカトロだの、ハードなプレイを要求するつもりは1ミリもない。ちょっとしたことでいいのだ。例えば体位。ほんのちょっと角度を変えるだけで感じ方は劇的に変わるものだし、肉体的にだけでなく精神的にも興奮が強まる。それを知ってか知らずか、女性たちは「騎乗位はどうやって動いたら良いのかわからない」だの「後背位は顔が見えない(キスができない)から愛を感じられない」だの御託を並べて体位チェンジに応じようとしない。正常位のまま横たわっていられるほうがよっぽど愛を感じないというのに。
ボヤいていても仕方ないので、体位チェンジに非協力的な女性に遭遇した際の対処法を考えてみよう。
■「試してみる?」
「騎乗位をやろう!」「後背位をやろう!」だと、体位チェンジ以降ずっとその体位が続くのかと解釈する女性も存在する。そうではなく、一時的な体位チェンジであることを明確に伝えるのだ。「試す」という言葉は非常に便利で、「もしイマイチと感じたら、すぐ元に戻しますよ」という意味を含ませることが可能。化粧品やらサプリメントのお試しに慣れている女性たちには効果テキメンな言葉なのだ。
■「キミが気持ち良くなるよ」ではなく「俺が気持ち良くなりたい」
大半の男性が勘違いしがちなのがこれ。「後背位のほうが奥まで届いてキミが気持ち良くなるよ」などのニュアンスだと、「恩着せがましい!」と心を閉ざしてしまう。そこで、「私は求められている」という気持ちに火をつけるのだ。「俺は後背位で気持ち良くなります」という伝え方をすることで、「私が四つん這いになって尻を突き出すことで、男性を気持ち良くすることができる」という、女性特有の「男性に求められている」という欲求を満たすことが可能。
■言葉での説得は諦める
男性に比べて女性のほうが口数はダンゼン多い。そう考えると、言葉での誘導ではなく、無言誘導を決め込む作戦もアリだろう。正常位の状態から女性の身体を抱きかかえしれっと騎乗位に持ち込む、前戯の段階で後ろから抱きしめつつペニスを尻肉に擦りつけるなどのほうがナチュラルかもしれない。
【結論】
一般女性の中には、「体位をコロコロ変えられると、もうちょっとでイキそうだったのにイケず不満が残ることもある」と主張する者も存在する。確かに、秒単位での体位チェンジは如何なものかと思うが、いっそのこと体位チェンジに非協力的な女性ごとチェンジしてしまうのもアリだろう。女は星の数ほどいるのだから。体位チェンジに協力的な星を見つければいいのだ。
(文=菊池美佳子)