芸能界の中でも屈指の大物として知られる、歌手で俳優の杉良太郎。時代劇『文五捕物絵図』(NHK)や『遠山の金さん』(テレビ朝日系)などで人気を築き、座頭として数多くの舞台演劇を行っている。また、昨年2月からは「杉良太郎演劇塾」を開設して後世の人材育成にも尽力している。
しかし、その演劇塾で新人女優に対してセクハラ演技指導があったのではないかと現在発売中の「週刊ポスト」(小学館)が伝えている。記事によると、被害を告白しているのは色白でお嬢様タイプの22歳の相沢あんな(仮名)。相沢は昨年9月から約5カ月間、週に2~3回のペースで稽古に通っていたという。今年に入ってからは「個人稽古」が行われるようになったが、それ自体は他の塾生にも行われていることだったので、相沢はうれしかったようだ。
しかし、2月には個人稽古中に芝居のためと称して「おれを好きになってみろ」「もっと身体を預けろ」と言われ、声を出せずにいると「お前、処女か?」と聞かれた末に無理やりキスをされて舌をねじ込まれたという。さらに、今度は相沢からキスをするように要求され、杉は服の中に手を入れて胸や下腹部をまさぐり始め…。「こんなの稽古のはずがない」と危機感を感じた相沢は「生理なんです」と言うことで、難を逃れたという。
密室で二人きりの状況だったため、相沢の話だけを一方的に真に受けるのは早計といえそうだが、記事ではその出来事から3日後の相沢と杉の電話の内容が記されている。自分の身を守るため、相沢が録音したというその電話で、杉は「人には絶対言っちゃいけない」「マネージャーに言ったりしてないの?」と発言。相沢の女優としての素質を評価しながらも、執拗に口止めするような態度を見せている。
杉といえば、長年刑務所の慰問活動を行っており、法務省の「特別矯正監」に民間人として初めて任命されている。東日本大震災の際には大規模な炊き出しや物資の配布を被災地で行ったことも記憶に新しい。さらに、ASEAN特別大使やベトナム特別大使として尽力したことが評価され、2月には安倍晋三首相から感謝状を送られるなど、芸能界一の慈善家としても知られている。それだけに、これが事実だとするとイメージダウンは免れないが…。