■ヤリチンの友達を作る
セックスチャンスに漕ぎ着けないペニスが乾ききった者同士でつるんでいても、何ら発展性はない。「ヤリてぇなぁ」「風俗でも行くか」「でも金がない」など傷の舐め合いをしていても美女は寄ってこないのだ。
それよりも、しょっちゅう女性を落としている成功者(性交者)から武勇伝を聞くほうが、「よし、俺も頑張るぞ!」と前向きな気分になれるし、口説きのテクニックを盗むこともできる。美女とハメ放題の現実を引き寄せたいなら、まずはヤリチンの男友達を作ることから始めるべし。
■オナニーしていないと言い張る!
1年近くごぶさただった男性が、セックスチャンスを引き寄せられるようになったのは、オナニートークの封印だった。1年間のごぶさた期間は、当然オナニー三昧。オトコ同士の飲み会でも、自虐ネタとしておもしろおかしく語っていたが、ある男女混合の飲み会をきっかけにスタンスを変えたとのこと。
「男の人は自分で(オナニー)するんでしょ?」という下ネタトークの際、なんとなく「俺は、自分では(オナニー)しない」キャラを装ったところ、風向きが変わってきた。「(オナニー)しない男性なんているわけないじゃん」「じゃあ、したくなった時どうするの?」などの鋭い質問にも、「オナニーはしない」の一点張り。その姿勢を貫くことで、「もしかしてオンナに不自由していないのかな?」「オンナに不自由していないってことは、ものすごくいいオトコなのかも」と思わせることに成功し、性交できたのだろう。
■「ただしイケメンに限る」ツッコミをやめる
インターネット上に溢れる、一般女性たちのセックスに対する前向きな発言。それらに対して、「どうせ、『ただしイケメンに限る』だろ」と心の中でツッコんでいる男性も多いだろう。しかし、セックスチャンスを逃さないヤレているオトコたちは、そのお決まりフレーズを一切思い浮かべないようだ。
「強引に口説かれると、(セックスしても)良いかなって思っちゃう」「女性にも、恋愛感情抜きにセックスしたくなる夜がある」などの発言を、「チャンスってけっこう転がっているものなのだ」とポジティブに捉えることで、女性に対する目線がシンプルになり、とやかく考えずにアタックできるようになるのだろう。
【結論】
「強く思い込むことで、その通りの状況を引き寄せられる」という考えに対して、「ほんまかいな?」と半信半疑な気持ちが湧くのも無理はない。しかし、「引き寄せの法則」を試すのにカネがかるわけでもなし、美女とハメ放題目指して、取り入れてみるのも一興である。
(文=菊池美佳子)
菊池美佳子(きくち・みかこ)
1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21~29歳の間、キャバクラ嬢・テレフォンセックス嬢・企画物AV嬢としても活動。引退後、文筆業に転身。
■著書:『2010年代 ニッポンの風俗』/『つけちゃうぞ! 大人の保健体育』
『テレフォンセックス裏物語』/『Sの妹Mの彼女』