「行儀のいいファンとして“その他大勢”扱いされるのではなく、迷惑だと思われても自分を相手に認識してもらいたいという気持ちが根本にある。とにかく自分に振り向いて欲しいという気持ちが暴走するのでしょう。男性アイドルの世界だけでなく、AKB48の握手会などでわざと悪口や失礼なことを言ってメンバーを困らせる男性のアイドルファンにも同じ傾向があります。また、ヴィジュアル系バンドのファンにも同じようなタイプがいます。しかし、ジャニーズのヤラカシは特にタチが悪いことで有名。ファンの数が多い中で暴力を振るわれることは、自分を認識してもらう以上の“つながり”になりますから、ヤラカシにとっては最高の勲章というわけです」(芸能関係者)
自分を特別視してほしいというのは理解できなくもないが、迷惑行為をした挙げ句に暴力を振るわれたがるというのは行き過ぎだ。だが、実際にそういうヤラカシは事件が表ざたになっていないだけで前述のケース以外にも少なからずいるという。
「Kis-My-Ft2の二階堂高嗣がJr.時代に『ヤラカシに跳び蹴りを入れて血祭りにあげた』という伝説があり、現在はジャニーズを退所した赤西仁なども当時はヤラカシと何度も衝突していた。ヤラカシはタレントのことを何でも知っていますから、本人だけでなく家族の名前まで出してわざと怒らせるような悪口を面と向かって言う。もはや暴力を誘っているような状態。いくらアイドルといっても人間ですから、感情的になってしまうのも無理はないところがあります」(前同)
いくらヤラカシが悪質だといっても、社会的には殴った方が立場が悪くなる。「殴られたいヤラカシ」が急増しているというだけに、ジャニタレも事務所側も“暴力トラップ”対策に頭を悩ませることになりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)