とはいえ、副島との食事デートの最中にもかかわらず、何度も「死にたい」「明日、死ぬかも」「生きてても面白くない」とネガティブな発言を繰り返す久保田は、何一つ面白くなかった。前出の関係者は、元々ネット用に撮影されたのだろうと指摘していたが、その面白みのなさが、地上波放送を見送られた理由なのかもしれない。やはり、ゴールデンタイムに放送された村本や植野には、どこか可愛げがあり、笑えるものだった。
ネット上でも流せないほどの発言を繰り返していた久保田。いくらドッキリとはいえ、そんな彼がテレビで活躍するのは難しいだろう。しかし、前出の関係者が言っていたように、最近ではネットバラエティというものが充実している。久保田が活路を見出すとすれば、そうした新しいメディアかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)