さらに、“壇蜜って女性のパロディのような存在”だと言われたことがあると言い、前述の「（自分が）非現実的なものであるなら、時々誰かに抱かれてるくらいがちょうどいい」と告白。そして、自分の今の恋愛は、「ホテルで会ってホテルで別れる」ようなもので、実際去年の夏ごろに、そうした経験をしたと暴露したのだった。
少しおどけた調子で「（そのとき）ホテルを間違えちゃった」と笑う壇蜜。相手の指定したホテルを勘違いして別のホテルに行ってしまい、慌ててタクシーで改めて向かったというのだ。「とんだアホですよね」と笑顔で振り返っていたが、そんな彼女を見て、有吉は「理想だよ」と溜め息を漏らす。あの壇蜜と“ホテルで会ってホテルで別れる”なんて夢のような話に違いない。
「結婚より仕事」と言い、「時々誰かに抱かれてるくらいがちょうどいい」と自らの恋愛観を語る壇蜜。彼女によれば、男性とはそうした関係で「満足」だし、「それ以上責任がもてない」のだと言う。そして、その理由について、「そこまでたくさん望んでも、（何でも）手に入る人生じゃない」と述べていた。“壇蜜とは女性のパロディ”と言っているだけに、こうした発言がどこまで真に迫っているのかはわからないが、彼女の毛穴からにじみ出ているような妖しいエロスの源と考えれば納得できる。ともあれ、壇蜜をホテルに呼び、ことを済ませて別れるだけという関係を結ぶ相手が羨ましい限りだ。
（文＝峯尾／http://mineoneo.exblog.jp/）
著書『松本人志は夏目漱石である！』（宝島社新書）
