加えて平井はネットユーザーなどからの反応も芳しくなく、「バラエティに向いてない」「ぜんぜん喋らないし面白くない」などと言われたい放題。さらに姉を見た視聴者たちは、「断然姉派」「姉のほうがタレントっぽい」とまで言う始末。妹の窮状を救うべく立ち上がったはずの姉が、逆に注目を浴びてしまうという皮肉な結果を生んでしまった。
同番組の中では、司会の上田晋也(43)が、“姉妹パッケージ”でのバラエティ出演を提案していたが、姉のタレント性を見る限り、それも十分可能に違いない。ネット上での評判も上々だし、今後彼女たちが平井姉妹としてバラエティに出演することは考えられる。やり手の姉のことだから、“私も出ますから”というのを条件にして、平井の仕事を取るなんてことは朝飯前だろう。
とはいえ、それはもはや“平井がひとりではなかなか活躍する場が見つからない”という意味とも取れる。番組の中で、「ブラジルにゴミを拾いに行くとか、そんな体当たり取材がしてみたい」と言っていた平井だが、そもそもそうした企画は、タレント性抜群の面白い人間が真面目にやってこそ成立するもの。それが平井に該当するかは疑問の残るところだ。だが、そんな平井には姉の存在がある。表に出るマネージャーとして、平井の姉がメディアへの露出を決め込めば、それは姉妹にとって大きな武器となるだろう。やり手の女社長がどんな手腕を発揮するか楽しみだ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)