「東大工学部卒という経歴を活かして時事ニュースに斬りこむ菊川は、女性タレントの中では一番のキャスター歴を誇るといっていいでしょう。最近では、モデルで女優の桐谷美玲が12年4月より報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の火曜キャスターとして出演していますが、スタッフ受けがいいといわれ、改編期を経てもしっかりと残っています。また、今年は主演映画『女子―ズ』で戦隊ヒーローものに初挑戦するなど、相乗効果で女優業も波に乗っている。このままいけば、ポスト・菊川の最右翼といえるでしょうね」(同)
仕切りのうまい女性タレントといえば、スポーツ番組『S☆1』(TBS系)のMCを務めている小島瑠璃子もよく話題に上がる。12年3月の放送開始以来、「初代S☆1ガール」としてスタジオでの進行と取材リポートなどを精力的にこなしている。自らも名MCと呼び声の高いSMAP・中居正広からは「上手いね。仕切れるし、すごい」とその腕を絶賛されており、将来はキャスターや司会者として独り立ちできるという見方もあるほどだ。
また、増えつつあるハーフ系タレントの中でもMCとしての活躍が目立つのはSHELLY。『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)ではチュートリアル・徳井義実やフットボールアワー・後藤輝基とからみ、『日経スペシャル 未来世紀ジパング~沸騰現場の経済学~』(テレビ東京系)といった報道番組でも無難な進行を見せている。
他のケースでは、12年4月より女優の本仮屋ユイカが情報バラエティ『王様のブランチ』(TBS系)のメインキャスターを務めており、日曜朝の情報番組『シューイチ』(日本テレビ系)では片瀬那奈がMCをこなしている。2020年には東京オリンピックが控えているだけに、「仕切れる」というのが大きな武器になることは間違いないだろう。そんな彼女たちにとって、今からキャスターとしての腕をアピールしておくに越したことはないのかもしれない。
(文=津本ひろとし)