視聴率下落が止まらない『バイキング』、厳しい声に「想定内」という意見も…


「『いいとも』の後ということで、どうしてもハードルが上がってしまうのは仕方のないところだと思います。放送前の評判については、『いいとも』や『はなまるマーケット』(TBS系)などの長寿番組も当初は“つなぎ”的扱いだったため、批判は早計だという見方もありました。しかし、蓋を開けてみたらやはり苦しい展開になったわけですが、当初の低迷は計算ずみだという意見もある。曜日対抗でカラオケの得点を競うエンディングコーナーがあったのですが、あまりに不評だったのかすでに廃止されています。まだ様子見の段階ですし、こういうふうに柔軟に軌道修正することで浮上のきっかけをつかみたいところでしょうが…」(芸能ライター)

 “想定内”ともいえる低空飛行のスタートとなった『バイキング』。「東京スポーツ」では、その番組名に「不吉な前兆があった」と伝えている。

 同局では、2005年から2年間『海筋肉王~バイキング~』という番組を放送している。同番組は、芸能人らが運動能力を競うTBS系の人気番組『SASUKE』のプロデューサーが独立して立ち上げた制作会社によるもので、視聴率は悪くなかったものの、制作会社の経営に問題があったため局側が打ち切りを判断したという。そんな経緯があったことから、局内では「なんでこんなタイトルをつけたんだ?」と不満の声が上がっていたようだ。

「番組名は当初は『ゴールデンタイム』という構想でしたが、まだ公表前の2月に坂上がバラしてしまった。だから、変更せざるを得ないという事情があったのはわかりますが、結果が出ないとこういったネガティブ要素まで蒸し返されてしまうということですね(笑)。ただ、坂上はふなっしーに『辞めちまえ』と斬るなど、視聴率は悪かったものの、結果的に一番笑いをとっていたという声もあります。さらに、サンドウィッチマンが中継で生クッキングをするコーナーでは、現場は混乱していたものの、富澤たけしの自由なボケが炸裂してネット上では『おもしろすぎる』『これは当たり』と評判に。『いいとも』でもさまざまな企画が生まれては消えていきましたし、今はいろいろ試して“鉄板”のコーナーを作り上げたいところでしょうね」(同)

 ちなみに、8日放送回の視聴率は4.4%と最低記録を更新している。これまでお昼の顔だったタモリおよび『いいとも』が姿を消したことで、“タモロス”(タモリロス症候群)を訴える声も多いだけに、これ以上タモロスを加速させないでほしいが…。
(文=津本ひろとし)

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