「だが」と、関係者は語る。
「考えてみれば、AKBは2006年にメジャーデビューし、今まさに人気絶頂のときを迎えています。しかし、『彼女たちのピークは2012年だった』と語る一部ファンもいる。彼らの言質をもとにすれば、アイドルがピークを迎えるインターバルは『デビューから6年』とも分析できるわけです。それを今回、2014年に誕生した新チーム『Team8』にあてはめると、彼女たちのピークも6年後、すなわち2020年の東京オリンピックの年にあたります」
単なる“こじつけ”のようにもとれるが、今回「世界のトヨタ」が協賛し、さらに電通がこのイベントを取り仕切っていることから考えると、壇上で初々しい笑顔を振りまいていた46人のティーン(1人は体調不良のため欠席)たちの後ろに「ビジネスチャンス」を狙う大人たちの思惑が脳裏をよぎってしまう。
さて、先月30日に悪天候のため中止となった「AKB48単独&グループ春コンin国立競技場~思い出は全部ここに捨てていけ!~」。開催が予定されていた国立競技場は東京オリンピックのメインスタジアムとして改築され、6年後、世界中の観客を迎える「ハレの場」となる。
そんな栄光の開会式セレモニーで、AKB48の新たな主力メンバーとして唄うTeam8の姿を、秋元氏は早くも思い描いているのかもしれない。
(文=今井良介)