市井といえば、98年にモー娘。第2期メンバーとして加入し、保田圭や後藤真希と共に「プッチモニ」としてヒット曲を連発。ところが、デビューから2年でグループを卒業。シャ乱Qのたいせいやギタリスト・吉澤直樹とのユニット「市井紗耶香 in CUBIC-CROSS」で活動するもパッとせず、03年に「幸せを探したい」と謎の言葉を残して事務所を退社した。その翌年にユニットのメンバーだった吉澤とデキ婚し、2人の子どもに恵まれるも夫の稼ぎが少ないため新事務所に移籍して芸能界復帰。2011年には吉澤と離婚し、その1年後に9歳年上の美容師と2度目のデキ婚をした。
復帰後は目立った大きな仕事がなかった市井だが、最近はバラエティー番組に単発出演するようになっている。しかし、それもプライベートの切り売りやモー娘。時代の暴露ネタなどが主流であり、落ち目タレントの印象はぬぐえず。今回の大人AKBへの応募も、業界内では「苦しまぎれの話題作り」だったといわれている。
「事務所とケンカ別れした市井は、元モー娘。OGで結成されたドリームモーニング娘。のコンサートにも呼ばれず、ほとんど絶縁状態。市井自身は『ドリ娘。に声をかけてもらえたらやりたい』と発言していましたが、完全に無視されました。そっちが無理なら今度はAKBという節操のなさでは、本当にジリ貧状態なんだと思われても仕方ない」(前同)
厳しい状況に追い込まれた市井が、なりふり構っていられないのは理解できる。しかし、AKBグループのオーディションに応募しても合格までたどり着けないであろうことは本人も分かっているはず。話題作りだとしても、アイドル時代のファンから反感を買うだけで大した仕事の増加は見込めないだろう。なぜ、このような行動に出たのだろうか。
「市井は『酵素水』『美容サプリ』『シャワーヘッド』『占いサイト』などの広告塔になっており、自身のブログで商品を宣伝し、アフィリエイトのリンクも貼っている。目立った芸能の仕事がない彼女にとって、これが最大の収入源になっています。こういった広告の仕事は、ブログのアクセス数などでギャラ相場が決まる。同じく元モー娘。の辻希美はブログ運営だけで月収500万円と報じられましたが、それにならってブログ収入を増やそうと考えているようです。大人AKBのオーディションへの応募も合格するとは思っておらず、それをブログで発表して炎上マーケティング的にアクセス数を増やすのが狙いでしょう」(週刊誌記者)
3人の子どもを抱えて大変なのは理解できるが、ブログのために古巣を裏切るような行為はモー娘。時代のファンにすれば複雑な心境だろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)