32年の歴史に幕を下ろす『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の跡を継いで、4月1日から日本のお昼に殴り込む『バイキング』。半径500m以内の日常をエンターテイメントにする、日替わりの生活情報バラエティである。MCは坂上忍(月曜日)、EXILE・TAKAHIRO/NAOTO(火曜日・週替わり)、おぎやはぎ(水曜日)、フットボールアワー(木曜日)、雨上がり決死隊(金曜日)と、中堅お笑い芸人から絶好調の毒舌俳優、そしてEXILEといったメンバーがそろう。
この番組に対して、ネット上では「つまらなそう」「すぐ終わる」「3年もてばいいだろうな」などと、早くも悲観する声が上がっている。
だが、「確かにメンツとキャッチコピーだけ見れば、期待感は持てないかもしれません。しかし、見てないうちから『すぐ終わる』と考えるのは早計です」と、怒りを込めて反論するのは、在京のテレビ番組を手がける放送作家だ。
「国民的人気番組になった『いいとも』でさえ、当初は3カ月で終わると考えられていた。裏の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)も、最初は視聴率2%台をうろうろしていましたが、現在は5~6%で推移。『いいとも』を終了に追い込む最大の原動力になりました。先日。17年半の放送を終えた『はなまるマーケット』(TBS系)も、前番組のワイドショーの不祥事を受けて急きょ立ち上がった生活情報番組。MCの薬丸裕英が当時は周囲から『3カ月のつなぎだから』と言われたのは有名な話です」
つまり、「すぐ終わる」と言われている番組ほど、実際には長寿番組化するということなのだろうか?
「それは、当たっているようで違います。しょせん結果論でしかありませんが、先に挙げた番組はすべて帯番組。帯番組は週1のレギュラー番組とは違い、翌日には昨日の視聴率が出たり、また観覧客の反応からすぐに軌道修正できるというメリットがあります。ですから、『バイキング』も最初のうちは低迷するかもしれませんが、挽回の余地はあるということです」(前・同)