仕事で『New Comer帰国子女のリアルSEX』(マックス・エー)を見て、ほんわかマッタリとした話し方でありながら19歳とは思えない色気を感じさせる女の子に釘付けになった。そのAV女優がこの作品でデビューした河合紗里(かわいさり)。思わず彼女のTwitterをチェックする。彼女は自分を「ぼく」と呼び、アニメやゲームの話題をつぶやいていた。AV関係以外でフォローしているのが『攻殻機動隊ARISE』。その中身はまさに飾ることないヲタク…趣味も重なる。
河合紗里のキャラを今風に分かり易く評せば「リトル壇蜜」といった感じ。リトルと付けたのはキャラがこぢんまりしているからということじゃない。顔をクシャと思いっきり崩して笑う顔がやけに子供っぽいから。そこもまた河合紗里の魅力なのである。
壇蜜とAV界を重ね合わせて思い出されるのが黒木香(くろきかおる)だ。フサフサの脇毛も話題で当時、横浜国立大学生の令嬢であり丁寧な言葉遣いながらも下ネタを語る黒木香は、当時AVよりもテレビで人気を得た。その黒木香を世に送り出したのが、村西とおる監督率いるダイヤモンド映像だったわけだが、そのダイヤモンド映像から後に黒木香二世とも呼ばれた女優が登場する。それが帰国子女を売りにしてデビューした藤小雪だ。
1990年初頭、僕が某果物系AV誌で駆け出し編集者だった頃、テレホンデートというコーナーを担当していた。ギャラも安く仕事をしてくれる女優が見つからず、困った時はダイヤモンド映像本社の場所にちなんで“目黒御殿頼み”などと称し、必ず何人かは用意していただけるダイヤモンド映像専属女優の方によく登場していただいた。そのお陰でダイヤモンド映像の女優の方はみなさん思い出に残っている。藤小雪にも何度か仕事をお願いした。