さらに、月曜19時の人気番組『お試しかっ!』。通常放送でも視聴率11%~12%を記録しているが、直後の番組『Qさま!!』とドッキングさせ、レギュラー出演者同士が互いの番組に出るという、いわば「合体スペシャル」で毎回高視聴率を記録してきた。だが、先日10日に放送された『お試しかっ!&Qさま!! 2時間スペシャル』はなんと8%台。裏の『有吉ゼミ 間もなく春休み2時間SP』(日本テレビ系)の15%台と比べてもパワーダウンは明らかだ。
先の関係者は、「『お試しかっ!!』の人気コーナー『帰れま10』は、いよいよメジャーとは言いがたいチェーン店を取り扱い始めました。さらに、番組ホームページでは紹介してほしい店を募集しているありさま」と語るなど、こちらもネタ切れ感は否めない。
この「スペシャル」が常態化すると、通常の1時間放送が見劣りするのも事実。だが、「通常放送に戻れなくなっているんです」と関係者が言うように、このカンフル剤が2014年は効かなくなりつつあるのかもしれない。
かつて「テレビ番外地」と呼ばれたテレビ東京の大躍進が伝えられつつある中、今年の視聴率王争いはまだ予断を許さない状況になっている。年末、歓喜のゴールテープを切るのはいったいどの局なのか!?
(文=今井良介)