全国各地でアイドルが誕生し、覇権を争う戦国時代。AKB48やももいろクローバーZに続けとばかりに、インディーズシーンでは活発にライブイベントが行われ、新たなうねりを生み出そうとしている。そんな群雄割拠のアイドル業界に新風を巻き起こしているのが、「UNDER FACE」(以下UF)だ。
13年3月に結成された「UF」はアイドルグループ「スマイル学園」から電音部として派生した、NANAKO(13歳)・HONOKA(13歳)・ICHIGO(12歳)の3人組ユニットである。サイバーなゴスロリファッションを身にまとった姿はスチームパンク的なSFスタイルであり、またエフェクトボーカルでエレクトロを歌う少女たちに海外からの反響も大きい。
独自性を打ち出す「UF」は何を目標とし、これからどう成長していくのか。メンバー(NANAKOは体調不良により欠席)とプロデューサーへ個別に話を聞いた。戸惑う少女たちと仕掛け人との会話のギャップをお楽しみいただきたい。まずは、メンバーのインタビューから。
──最初は「UF」に対してどんな印象でしたか?
ICHIGO なんか変な音楽だし、衣装も変わってて、とにかく怖かったです(笑)。
HONOKA 私も怖かったし、周りからも怖いって言われてました(笑)。
──歌詞の内容も反体制だったり、内向的な世界を歌っていますが?
ICHIGO 「スマイル学園」ではカワイイ女の子の歌ばかりだったので、人を見下したような歌とか(笑)、メッセージ性が強くて新鮮でした。
HONOKA 歌詞の印象も“怖い”でしたね。なんか洗脳されそうで(笑)。
──アンドロイドという設定で、歌うときも無表情なんですよね?
HONOKA 3rdシングルの『WALL BREAKER』からは感情チップが搭載されたので笑顔で歌えるんですけど、それ以前のものは無表情です。
ICHIGO ライブのときに無表情で歌っていると、ファンの人が笑わせてくるので大変です。目が合ったら変顔してくるんですよ(笑)。
──海外からもスゴく反響があるんですよね。
ICHIGO Twitterに海外の方がコメントしてくれて、英語だから意味分からないんですけど(笑)。翻訳にかけてみたら「カワイイ」とか「愛してる」とか書いてくれていたので、「Thank you」「me too」って返信してます(笑)。
──通っている学校でも何か言われることはありますか?
HONOKA 学校ではアイドルしていることを積極的には言ってないんですよ。まぁ、みんな知ってるんですけど(笑)。
ICHIGO 私は学校にアイドルがいたら騒がれると思っていたんですけど、意外と誰も言ってくれないので「あれ?」って感じです(笑)。
──ちなみに、学校では今どんなことが流行っているんですか?
HONOKA ボーカロイド好きが多いです。私もニコニコ動画で聴いてます。
──『WALL BREAKER』はニコニコ動画でも有名なIOSYSのARMさんが作られたんですよね?
HONOKA 『チルノのパーフェクトさんすう教室』を学校で踊ったりしてたんですよ。それを作った方が楽曲を提供してくれるなんてビックリでした!
──4月に発売される新曲『Mr.PUSHER』の印象は?
ICHIGO 最初聞いたときはスゴく驚きましたね。直訳すると麻薬密売人っていう…。ジャケット写真で注射器を使ったりして、「ホントにいいの?」って(笑)。
HONOKA ね。怖いし戸惑いました。でも、今までの「UF」にはない部分も多く見せられると思うので、楽しみにしていて欲しいです。