シェアハウスで共同生活する男女6人の姿を追ったリアリティー番組『テラスハウス』(フジテレビ系)。10~20代の若者から絶大な支持を集めており、メンバーの人気もすさまじい。人気ナンバーワンの古株メンバー“てっちゃん”こと菅谷哲也はフジテレビ開局55周年記念特番『めちゃ×2感謝してるッ!』に“フジの顔”として出演。“まいまい”ことchay(永谷真絵)は『洋服の青山』が手掛けるレディースブランドのCMに出演し、自身の楽曲がCMソングになることも決定。“洋さん”こと写真家の今井洋介は、自分の思いを伝えるために番組内で作った曲を元にした楽曲「もう一度、手をつなごう」で今月12日にCDデビューする。
この人気の原動力になっているのは、個性あふれるメンバーの人間模様と恋愛関係、そしてドラマチックな展開だ。最近は卒業したはずの元モデル・島袋聖南が突然テラスハウスに出戻りし、同じく元メンバーのプロサーファー・湯川正人が急に現れて「好きだ」と告白。一方、今井洋介はテラスハウスの住人ではないミュージシャンのjyA-Me(ヤミー)と、元メンバーの今井華との三角関係で揺れ動き、悩んだ末に華を選ぶという修羅場が繰り広げられた。
同番組は「台本は用意していません」とうたっており、ありのままのリアルであることを強調している。だが、卒業メンバーの再登場やテラスハウスと関係ないキャストの起用に一部の視聴者からは「強引すぎる」「不自然」といった意見が多く上がっており、番組側の“演出”を疑う声が強まっている。それを裏付けるように、発売中の週刊誌「FLASH」(光文社)が内幕を暴露する記事を掲載した。
記事によると「番組初期は演出はなかった」というが、素人同然のキャストばかりだったため騒動が起こらず、面白くなかった。そのためスタッフが大まかなスト―リーを提示し、出演者がそれに沿ったセリフを喋るようになったという。だが、台本があると棒読みで不自然になってしまうため、スタッフからの指示や打ち合わせを入念にしつつ当日に“シナリオ”を練るようになったという。物理的な「台本」は存在しないため看板に偽りはないかもしれないが、ドラマチックな展開は番組側の演出によるところが大きいようだ。