「褒美」、筆者愛用の国語辞典には「褒めて与えるお金や品物」とある。パッと連想したのは、時代劇でよく聞く「褒美をつかわす」というセリフ。殿様が、手柄のあった家臣にお金や品物を与えているシーンだ。また、犬を飼っている人は、「お手」や「おすわり」などの芸に対して、ジャーキーなどを褒美で与えることもあるだろう。いずれにせよ、目上の人間が目下の人間に対して与える行為だ。
自分が、「この人は目上の人間だ」と思える人物からの褒美は嬉しいものである。しかし、対等な立場の人物から褒美を与えられるのは微妙。しかもその褒美が「セックス」だった場合、あなたはどう思うだろうか?
セックスが褒美とは、手柄をたてた部下に対し上司が「経費で遊んでこい!」とソープランド代を与えるという意味ではない。一般女性の中に、パートナー男性へ対しての「ご褒美セックス」を行なっている者が、少数ではあるが存在するのだ。
例えば、夫からのセックスの求めを頑なに断り続けている妻。しかし夫の昇給時には、ご褒美として股を開くのだとか。
既婚者ばかりではない。独身女性も、彼氏に対して「ご褒美セックス」を行なうことがある。通常デートではセックスをもったいぶり、股を開くのはグレードの高いレストランに連れていってもらった時や、高額なプレゼントを贈られた時だけ。デートとセックスをセットとして捉えていた筆者にとってはアンビリーバボーなスタンスだ。
一部の女性たちが「ご褒美セックス制度」をとることに対して、一般男性に対して意見を求めたところ、「ご褒美であることを明言しなければ気にしない」と、大らかな回答がほとんどだった。つまり、「昇給のご褒美にセックスさせてあげるね」と言葉に出されると萎えるが、「もしかしたらこのセックスは昇給のご褒美かもしれない」程度の曖昧なニュアンスならノープロブレムとのこと。「上から目線のオンナどもめ!」と怒りを露わにする男性が圧倒的多数だろうと予測していた筆者にとっては意外であった。