ゴーストライター問題で渦中の佐村河内氏が爆弾発言「実は耳が聞こえていた」


 また、ワイド番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)では、ライブ関係者と佐村河内氏が飲食店で打ち合わせをしていた際に店の外で交通事故が発生し、その衝撃音に佐村河内氏が驚愕していたというエピソードも明かされた。同番組は佐村河内氏の義母にあたる妻の母親に直撃取材しているが、義母は彼の聴覚障害について「芝居ですよ。役者じゃからね。大根役者」と語っている。

 一連の報道や謝罪文を受けて、横浜市は事実確認の調査を開始。問題があれば障害者手帳の返納を求める考えを示している。同市によると「加齢などで症状が悪化して等級を変更することはあっても症状が良くなるケースはほとんどない」といい、返納の前例もないという。つまりは「耳が急に聞こえるようになりました」という佐村河内氏の言葉は相当なレアケースといえる。

 佐村河内氏の主張はにわかに信じ難く、もし始めから耳が聞こえていたとすれば犯罪にもなり得る。だが、健常者が聴覚障害を装うことは可能なのだろうか。

「通常は自己申告だけでなく、脳波検査で音に反応するかどうかを確かめるため、虚偽申告がまかり通ることはありません。しかし、過去には一部の病院でずさんな検査が行われたいたことはあります。また、反社会的勢力が障害者年金を資金源にしており、そういった連中とつながっている医師が虚偽の申請に協力していたケースもあった。佐村河内氏は02年に手帳を公布されたとのことですが、その時期はまだ虚偽申請できる状況だったのは事実です。ただし、現在は検査が厳しくなり虚偽申請が不可能になっていますから、佐村河内氏のケースをきっかけに聴覚障害者に対して不当な疑いの目を向けるようなことはやめてほしい」(医療関係者)

 関係者によると「返納すれば刑事事件になることはまずない」といい、もし佐村河内氏の聴覚障害が虚偽だったとしても、手帳を返せば逮捕につながるようなことはないという。だからこそ、佐村河内氏は今の時期に「実は耳が聞こえていました」などと言い出した可能性もある。謝罪文の中で「近い内に必ず公の場で謝罪をさせていただきます」と会見を開く意向を明かした佐村河内氏だが、数々の疑惑によって大荒れになることは間違いなさそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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