俺たちの『ダイヤルQ2』がついにサービス終了! 今だから話せるウラ側を大暴露!!

0225phonegirl_fla.jpg※イメージ画像 photo by sakuri_lepestochek from flickr

「ああぁ…オチ●チンほしいのぉ!!」

 夜中にこっそりとコードレスファンを部屋に持ち込んで聞いたエロボイス。30~40代の男性にとって思春期を彩ったひとつのエロ文化“ダイヤルQ2”がとうとう今月末をもってサービス終了を迎える。91年のピーク時には8500もの番組数を誇ったが、現在では30ほどに減少。ひっそりと続けられていたものの、もはや風前の灯火だった。

 ダイヤルQ2の歴史は89年までさかのぼる。NTTは当初、ニュースやテレフォン相談などでの運用を目的としていたが、すぐにエロ業者の目に止まり、数々の成人向け番組が乱立。翌90年には一大ムーブメントが巻き起こる。おそらくダイヤルQ2を利用しすぎて、両親にこっぴどく怒られた経験がある読者も多いだろう。もちろん筆者もその一人だ。

 当時の隆盛ぶりはすさまじかった。理由はカンタン。ものすご~く儲かったからだ。

「ウチの場合はNTT公式の3回線を購入して、音声だけを流す番組形式で運営してました。1分100円でしたが、24時間ずっと電話が鳴りっぱなしでしたよ。ただ電話で録音テープを流すだけで月5000万円近く稼いでましたから。ウチは回線が少ない方だったんで、ツーショットダイヤルなんかを運営している会社はスゴかったでしょうね」(元エロ系出版社局長)

 ダイヤルQ2には音声だけが聞こえる番組と電話の向こうで生身の女性と会話できるツーショットダイヤルの2種類があった。どちらも同じく栄華を極めたために、ダイヤルQ2専門の会社まで登場。ちなみに、現在は証券などを扱う某一部上場企業も、そもそもはダイヤルQ2会社である。

「回線を購入する費用は、たしか1回線につき300万円ぐらいだったと思います。リスクが小さいわりにバックが大きいので、あっという間にいろんな業者が新規参入してきました。人気番組になると1000万単位で売買されてたりしてましたね。ただ、社会問題になって規制が入るのも早かったから、ブームは実質2年くらい。そのせいで会社が潰れて、借金を背負った人も多かったね」(前出・元エロ系出版社局長)

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