昨年12月の放送を最後に、モノマネ番組からの卒業を発表した清水アキラ。「60歳を区切りに、若い子にバトンタッチしたい」と事実上の引退宣言をした。それに応える形で、フジテレビも最後の出演になった『ものまね王座大決定戦』に“新王者誕生SP”とサブタイトルを付け、大々的に送り出した。清水は「これからは豪華客船に乗ったり、のんびり絵を描いたり」など悠々自適な生活をしたいと会見でも話していたのだが…。
そんな彼が、放送からわずか数日で再び営業をはじめたというのだ。
「年明け早々に『良かったら、また使ってくれ!』と某テレビ局のプロデューサーに電話がかかってきたそうです。たしかに『お呼びがかかれば行きますよ』と会見では逃げ道を作ってはいましたが、こんなに早く営業電話をかけてくるとは…。しかも、引退前より積極的だったとか(笑)」(テレビ関係者)
しかし、そんな清水に同情する声も少なくないという。その理由は、テレビの出演に一区切りつけることを提案したものの、話がここまで大きくなるとは本人も思っていなかったからのようだ。
「飲みの席で話した『そろそろ辞めたいなぁ』くらいのノリが発端だと聞いています。それを視聴率に苦しむフジテレビの幹部が耳にして、今回のシナリオができたそうです。『ものまね王座決定戦』は、フジテレビが一番調子の良かった時期の象徴ともいえる番組ですからね。復権の足掛かりにしたいという気持ちもわかります」(放送作家)
そういう視点で昨年末に放送された同番組を見てみると、たしかに異常なまでに力が入っていたことがわかる。長年封印していたトーナメント制の復活(なぜ止めていたのかは謎だが…)、モノマネタレントを総動員して朝から番宣、そして全盛期に出演していたがずっと出ていなかったタレントの復帰など、通常の特番以上に話題を振りまき、視聴率向上に躍起になっていたのが見てとれる。しかし、だからこそアノ人がいないのが気にかかるのだ。