TBSの朝の情報番組『朝ズバッ!』の後を受ける新番組に、タレントの夏目三久が抜擢されることが明らかになった。4月からスタートする新番組は、まだタイトルこそ未定だが、夏目と明治大学教授の齋藤孝氏がコンビを組んで進行を務めることが一部スポーツ紙で報じられた。夏目は朝番組の司会は初めてとなるが、「非常にワクワクしています。番組を見ていただいた方が心地よい朝を過ごしていただけるよう頑張ります」と新たな挑戦に向けて意気込みを語っている。
同番組ではニュースのほか、エンタメ情報なども幅広く伝える予定で、プロデューサーの武石浩明氏は「夏目さんはバラエティーから報道まで幅広い進行ができ、爽やかで華がある人。朝の番組でまた違う魅力を見せていただけると思っています」と、夏目の出演に期待を寄せている。
「TBSは昨年、みのもんたの息子が逮捕された騒動でかなりゴタゴタがありましたからね。2005年の開始以来、『みのもんたの朝ズバッ!』だった番組名は、みのの降板を受けて昨年11月からリニューアルし、番組名もみのの名を外した『朝ズバッ!』に変更されました。その後は同局の井上貴博アナが代役を務めていますが、どうしても急場しのぎの感が強かった。4月の改編期を契機に、今ノリにノッている夏目の投入でみの色を一掃したいという狙いでしょうね」(芸能ライター)
夏目は2007年に日本テレビに入社し、『おもいッきりイイ!!テレビ』『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』などを担当。11年に退社後は「タレント」として『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)や『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ系)などに出演している。
「夏目は09年にベッドでコンドームを手に笑っている写真が週刊誌に掲載されたことで日テレ幹部の怒りを買い、仕事が激減、退社につながったといわれています。しかし、フリー転身後に出演した『怒り新党』では有吉とマツコという“くせ者”を相手に対応する手腕で大ブレイクしました。昨年5月には、深夜帯にもかかわらず平均視聴率13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークして一部では“ミラクル三久”とも呼ばれています。昨年4月には古巣・日本テレビの『真相報道 バンキシャ!』のメインキャスターに就任するなど、フリーアナの苦境が続く中一人勝ちという声も多いです。現在はタモリと同じ田辺エージェンシーに所属していることから、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の後番組に抜擢されるのではないかともいわれていましたが、それほど人気者だということですよ」(同)
スキャンダルを乗り越え、フリー転身後にブレイクしたことによって、ギャラが10倍になったともいわれていた夏目。さらに、4月からはTBSの朝の顔になることも決定したことを受けて、ネット上では「あの写真流出から、よくここまで復活したな」「これからも『怒り新党』は続けてほしい!」「一回開き直ってるから強いよな」などの声が上がっている。
今では、痛恨のスキャンダルであったはずの“コンドーム騒動”をネタにすることもあるなど、吹っ切れた様子を見せる夏目だけに、その潔さも好感を持って受け入れられているようだ。夏目は昨年、オリコンが発表した『2013 好きな女子アナウンサーランキング』では10位に入っており、『女性が選ぶトップ10』では6位にランクインするなど、女性人気が高いことでも知られている。女性からの支持を中心に、春からはさらなるブレイクが期待できそうだ。
(文=津本ひろとし)