タレントの神田うの(38)が16日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)にコメンテーターとして出演し、長男をめぐる騒動で衝突する俳優・大沢樹生と女優・喜多嶋舞を批判した。
この騒動では、DNA鑑定によって長男と「父子確率0%」という結果が出たと主張する大沢に対し、喜多嶋側は「でっちあげ」と反論。それぞれを支持する週刊誌やワイドショーの報道合戦も過熱し、泥沼状態になっている。その過程で長男の親権が離婚後に大沢に移り、DNA鑑定後に喜多嶋の父母に移ったことが明らかになった。
この問題について、うのは「(長男が)たらい回しっていうか…私は同じ母親として(二人とも)親としてありえないですね。なんかもう、信じられない」と、母親の立場から大沢と喜多嶋を痛烈に批判。さらに「息子さんが可哀想。親が離婚して、それぞれまた再婚されてるから、行き場がないんですよ」と長男の心境を気遣った上で「親として自分たちが再婚する前に、家庭を持つ前に、まず自分の子ども。子どもの事を一番に考えるのが親なんじゃないんですか?」と怒りをぶちまけた。
2歳の娘を持つ母親であるうのは、子どもそっちのけで互いに憎しみをぶつけ合うばかりの大沢と喜多嶋に不快感を抱いたようだ。このコメントは全くの正論に思えるが、ネット上の反応は以下のような厳しいものが大半を占めている。
「突然、自分の子どもじゃないって分かったら騒ぎになるのは当然」
「正論だけど、うのにだけは言われたくないよね」
「その話題に食いついて飯のタネにしてるのはおまえだろ」
ネット上で「おまえが言うな!」の大合唱が起きている状況だが、これは単に彼女が嫌われているからではない。うのは一昨年10月、芸能人のお悩み相談番組で「何をやっても叩かれる」と悩みを告白した際、相談員から「バッシングで一番恐ろしいのは子どもへの被害。敵はつくっても、世間を敵に回してはいけない。子どものために引退した方がいい」とアドバイスされた。
だが、うのは「私も引退を何度も考えた」としながら「子どものためにマイナスになるような要素は全て消したかった。でも仕事をやめたら、うのがうのでなくなっちゃう…」と語り、自分のために仕事を続ける決意を表明している。
DNA騒動とは状況が違うとはいえ、これでは「子どものことを第一に考えろ」とコメントする資格はないと思われても仕方ないだろう。
うのが「おまえが言うな!」と批判されたのは、これが最初ではない。昨年12月に「週刊文春」(文藝春秋)が、子ども服ブランドやアクセサリー販売の副業が好調な千秋に対し、うのが陰口をたたいていると報じた。千秋は共演者や知人の有名人に商品を売り込み、その様子をブログで紹介することで宣伝しているが、うのはそれが気に入らず「意地汚い」「いやらしい」などと批判しているという。
だが、うのは芸能界最大のママタレ派閥のボスであり、そのメンバーたちがうのの商品をブログで紹介するという「ステマ」行為をしていたのは周知の事実。番組に出演する時は、必ず自分がプロデュースした服を着て隙あらば宣伝する彼女も、十分に「いやらしい」ように見える。
また「カーヴィーダンス」の考案者・樫木裕実のスタジオ閉鎖騒動でも、うのが番組で「先生(樫木)は本の印税は一切もらっていない」と発言し、それが全くの間違いだったと判明。のちに、うのは謝罪している。
「何をやっても叩かれる」と悩んでいるという彼女だが、その原因は決して視聴者の嫉妬ややっかみだけではなさそうだ。それも彼女の持ち味なのかもしれないが、少なくともコメンテーターとして相手を大上段からぶった切るなら、まずは自分の襟を正した方がよさそうである。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)