気になった女性が「あたし彼氏いるよ」といった時の男の心境は、わざわざ言うまでもないだろう。いわば干し柿。シワシワにしぼんでいくはずだ。もちろん下半身も同様。カウパー液が「俺の出番だ」と張り切っていたのに、一転して形勢逆転。ただただ、オシッコがしたくなるのではないか。
しかし、女性が「彼氏アリ」を公言したところで、決してその戦いをあきらめてはいけない。彼氏がいようがいまいが、実はゲットできる確率はほとんど変わらないのだ。いやむしろ、「彼氏アリ」の女子の方が、性交に結び付く可能性は高まるかもしれない。
僭越ながら、筆者トビタは小学5年生の頃から変態的な研究をしている。そして2014年、その研究も新たなステージに入った。具体的には、女性のゲット作戦を考える上で、「警戒心」というテーマは非常に重要だと分かったのだ。
たとえばだ、トビタは人一倍ガマン汁が出ることで有名。そのため、勝負デートの際は黒いパンツを着用し、いざホテルでパンツ一丁になった際、ガマン汁のシミが分からないように配慮している。ガマン汁のシミほど情けないものはないからだ。
しかしどうだろう。黒いパンツを着用すると、シミが分からないという安心感からいつも以上にガマン汁が出てしまうケースが多々ある。しまいには、パンツを貫通してズボンにまで染みてしまうこともあるのだ。
これが「警戒心」のトリック。何らかの対策を施すことで、一瞬は改善されるように見えるが、その対策により警戒心が薄れるため、結果的にひどい状況に陥る。防犯対策などもそうだ。「しっかり防犯している」という安心感が緊張をなくし、財布をどこかにおいてしまう。つまり、本末転倒なのだ。
これが恋愛にも共通すると、トビタは考える。つまり、「彼氏がいる」と公言することで、その女子は「自分を狙う人はいない」という一定の安心感を得る。たとえば複数の女子がいる飲み会なら、「(彼氏のいる)私以外の女子を狙う」と考えるはずだ。
そういう女子は結果的にガードがゆるくなるため、実は隙が多くなる。たとえば簡単に距離を縮められるし、ボディタッチをしたところで自分が狙われていると思わないから、気にもしない。彼氏がいながらも、それを公言していない場合は、女子も罪悪感から男性と接近しないよう心掛ける。だが、一度公言したなら自分に罪はない。だから、少々男子と接近しても気にならなくなる。
問題はそこからだ。いくらたやすく接近出来たところで、相手はあくまで彼氏持ち。まともにアプローチしてもダメだ。しかし、ここでも「彼氏持ち」による警戒心の欠如を利用することで、状況を打破できる。
たとえば飲み会の帰り道、歩いている時にちょっと肩に手を置いてみる。あるいは腕を掴んでもいい。それを徐々にエスカレートさせると、「ちょっとダメだよ」と女子は言ってくるだろう。
だがここで、やや食い気味に「分かってるよ、彼氏いるんでしょ?」と返事する。このタイミングで「お前に彼氏がいることは承知しているよ」とはっきり示すことが重要。すると相手の女子も「そうだよ」といって、とりあえず一安心する。
しかしそれこそが狙い。少し攻めて、相手が「さすがにやりすぎじゃない?」と感じたポイントで「彼氏がいることは分かってるよ」と態度に表す。これをやられると、女子も警戒心がいったん薄れ、また男子に攻める隙を与える。さらに、序盤で「彼氏アリ」を公言してしまったため、二人の距離の縮まり方は非常にスムーズ。だから、女子も実はこの男を無下に扱うことは難しい。
考えてみれば、彼氏がいる状態で、他の男に乗り換える女性は星の数ほどいる。つまり女子は、彼氏がいても、決して男のアプローチをシャットアウトしているわけではないのだ。逆に彼氏がいると公言した分、男が入ってくる隙ができてしまっている。それは見方を変えれば、警戒心がない分、男への評価が甘くなるということだ。
その積み重ねで最後のアプローチ。別に付き合おうとする必要はない。むしろ何も言わず、ただハグなどをしてたたみ掛けるだけだ。最終局面のアプローチは特に工夫など必要ない。ここからは相手に考える時間を与えないよう、一気に最後まで決めよう。
なお、もし成功した場合は、「罪悪感を持ちながら浮気する女子」という、ドSにはたまらないシチュエーションのセックスが実現する。
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」)
トビタシンイチ
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。