7日に放送された『解決!ナイナイアンサー2時間SP』(日本テレビ系)に、フリーアナウンサーの古瀬絵理(35)が登場。久々のバラエティ番組出演を果たした。
この日、番組では「心のしこり旅」の第2弾が放送され、ゲストとして古瀬のほかに、女優の久保田磨季(40)やグラドルの手島優(31)などが出演。それぞれが持つ過去のトラウマを語るという内容だった。
そんな番組の中で古瀬は、以前スイカップアナとして注目された経験から、ずっと「男は胸目当て」だと思っていたと告白。男性の目線がトラウマだと悩みを打ち明けた。
「胸が大きいのは当たり前」だと思っていた古瀬は、当時「どうにかキレイに見せよう」ということだけを考えており、「自然に腕を出していたり、胸元が少し開いた洋服を選んでいた」という。オッパイが大きいことは自然なことで、それをわざわざ隠す必要はないと考えていたわけだ。しかし、それが災いしてか、スイカップアナとして注目を集めるようになると、そうした彼女の姿勢に対して、「品がない」や「淫乱っぽい」といった言葉がかけられるようになったという。そんなことが続くと、やがて古瀬は、“オッパイが大きいことは悪いことなのかもしれない”と思うようになり、「何か羽織る」ようになり、胸を隠すため「猫背」になってしまう。そして、週刊誌の記者やテレビのカメラなど来るようになると、「ありがたいことではあるんですが、自分の殻に閉じこもってしまって、会社に行くのが嫌になった」のだという。
また、古瀬は当時彼氏がいたことを告白し、その彼までが「ちょっとその服やめたら?」と言ってきたことを暴露する。話題になるのは嬉しいが、胸の大きさだけが一人歩きして、とにかく「混乱」したと古瀬は振り返る。
さらに彼女は、たとえ“いい人”ができて、付き合うかなという段階になったとしても、“ホントに大きいんだね”とオッパイを指摘されると、興ざめしてしまうほど、自分の胸に対して過敏に反応してしまうことがあったという。また、男と別れる際にも、「そばに置けばちょっと格好がつくオッパイの大きい人形だった」と言われたことがあったと告白。オッパイばかりに目を向ける男への不信感を語った。
自分では自然なことだと思っていたオッパイだが、メディアに注目されたことにより、それがコンプレックスとなってしまった古瀬。しかし、あるスタッフに「自分が持っているものを出し惜しみするのは可能性を潰すこと」と言われたことをきっかけに、グラビア写真を撮ることを決意したという。コンプレックスを武器にし、トラウマを乗り越えたと古瀬は振り返る。
自分の嫌だった部分をさらけ出すことによって、新たな一歩を踏み出したという古瀬。なんと逞しく、感動的な話だろうか。古瀬の姿勢には見習うところが多くある。しかし気になるのは終始彼女が笑顔で話していたということ。普通、心のしこりを吐露する場合は、どこか切実さが伴うものだ。だが彼女はそんな表情は微塵も見せず、笑いながら過去を振り返る。それほど吹っ切れてしまっているということなのだろうか。
スイカップアナとして注目され、今になって実はその当時は辛かったと告白した古瀬。先日、美奈子(30)が背中に入っているタトゥーを披露して話題になったが、どこか2人には共通する部分があるように思える。“話題の後だし”とでも言おうか。暴露ネタを提供することでメディアに登場する点は共通しているといえるだろう。どうやら最近のバラエティはトラウマでも告白しない限り出られないらしい。逆に言えば、そうすれば簡単に出られるということなのだろう。美奈子はメディアに出てきたばかりということで少しは注目されるのもわかるが、今さら古瀬を取り上げるのには首を傾げてしまう。そもそも彼女たちの需要とはその程度なのかもしれないが…。しかし、やがて暴露ネタも尽きるだろう。そのときが彼女たちの潮時であるのは言うまでもない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)