『ケンミンSHOW』来年3月で終了予定と報道…みのもんた、全レギュラー消滅が確定的に

1216minomo_main.jpg※イメージ画像:『口説きながら麻布十番 duet with みの もんた』ユニバーサルミュージック

 いよいよ「テレビの帝王」の最期が近付いている。

 息子の不祥事で報道番組を降板した司会者・みのもんた(69)のレギュラー全消滅が確定的となり、テレビからもラジオからも完全に消えると報じられている。

 発売中の「週刊現代」(講談社)によると、みのの唯一のテレビレギュラーである『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)が来年3月で終了予定。日本テレビ社員が明かしており、後番組の司会にみのが起用される可能性はなく、すでに局側は宮根誠司(50)らを“後釜”としてピックアップしているという。

 みのといえば、往年のお昼の情報番組『午後は○○おもいッきりテレビ』(日本テレビ系)を人気番組に育て上げ、日テレの黄金期を支えたという功績がある。日テレにとっては大功労者であることに違いなく、若手社員時代に可愛がってもらった局幹部も大勢いるが、それでも切らなくてはならない理由があるようだ。

「世間の批判はもちろんですが、それ以上に深刻なのはスポンサーへの影響。みのさん本人の不祥事ではないとはいえ、スポンサーが最も気にするのは出演者のイメージです。セクハラ疑惑に息子の逮捕、開き直ったかのようなKY発言の連発…これでは、みのさんが画面に映っているだけで視聴者が嫌悪感を抱いてしまう。特にセクハラ疑惑に関しては、みのさんが最も影響力を持っていた主婦層の反感を買ってしまった。今までスポンサーは、購買力のある主婦層の数字を持っているからお金を出していたわけですが、その構図が完全に崩壊した」(テレビ局関係者)

 現場でもみのは「嫌われ者」となっており、ワガママぶりに辟易していたスタッフは多いという。

「進行はカンペ丸読みにもかかわらず、時々思い出したかのように台本無視で勝手にアドリブでコメントするため、共演者やスタッフはみのに合わせるために必死。そんな仕事ぶりなのに二日酔いで現場に現れ、女性スタッフや女子アナに対するセクハラ行為だけは熱心にやっている。積もり積もった恨みがありますから、一部の昔からのスタッフは擁護しているものの、ほとんど現場では誰も戻ってきてほしいと思っていません」(前同)

 テレビからは完全に消えそうなみの。古巣の文化放送で続けているラジオ番組『みのもんたのウィークエンドをつかまえろ!』はさすがに安泰かと思いきや、こちらも風前の灯となっているようだ。

「スポンサーのCM自粛がいまだに続いており、みのさんの“愛人”と噂されたアシスタント・南波糸江さんとプロ野球選手の熱愛スキャンダルまで飛び出した。この状況では、CM出稿が再開する可能性はまずありません。みのさんが騒動直後から同番組でグチをこぼしまくっていたのも、印象が非常に悪くなった。ラジオは聴取率以上にイメージが重要視されますからね。古巣としては切りにくいでしょうが、一度仕切り直しした方がいいという意見は強まっている」(ラジオ局関係者)

 最近は雑誌の対談やインタビューで何とか露出を保っているみのだが、放送メディアから消えてしまえば引退が現実味を帯びてくる。だが、それでもみのには引退できない事情があるようだ。

「親の代から続けている水道メーター会社『ニッコク』の業績が振るわず、最近はみのさんのギャラで赤字を補填していた。芸能プロを兼ねているからできる裏ワザでしたが、年間7~8億といわれる『朝ズバッ!』(TBS系)のギャラがなくなり、『ケンミンSHOW』も年間1億5000万円はギャラがあったはずですから、それを失えば倒産もあり得る。みのさんは会社を絶対に潰したくないらしく、これが『潔い引退』の足かせになっているようです。芸能界屈指の資産家といわれていますが、テレビの仕事がなくなっても会社の存続にこだわり続ければ経済的にも身の破滅を招きかねない」(芸能関係者)

 当然ながら会社の問題だけでなく、長年テレビの帝王として君臨してきた意地もあるだろう。最近は自分を身捨てたテレビ局への恨みを漏らしながら「死ぬまでテレビに出続ける」と話し、局の馴染みのスタッフを頼りにしているという。しかし、そういったスタッフもみのに気を遣って時々飲みの誘いに応じるものの「しかるべき時期がきたら、またお願いします」と言葉を濁すようになったようだ。

 みのの凋落は意外なところにも見てとれる。15日に放送された『THE MANZAI 2013』(フジテレビ系)では、東京ダイナマイトがみのが司会を務めていた『午後は○○おもいッきりテレビ』の電話相談をモチーフにした漫才を披露。その中で司会者役の松田大輔が「1回CMはさみます」と言いながら隣の人物のお尻を触って両手を揉み合わせるという「セクハラ騒動」を彷彿とさせるジェスチャーをした。また、相談者役のハチミツ二郎は「息子がグレまして。酔っぱらって寝てる人のカバンから財布抜いてATMにかけたんです」と相談内容で不祥事をイジり、客席は爆笑に包まれた。

「東京ダイナマイトが危ないネタをするのは珍しくないことですが、これにフジ側がOKを出したということは、みのの業界影響力がなくなっている証拠。少なくともフジは、もう復活はないと踏んでいるのでしょう」(芸能関係者)

 どんな大物でも一度落ちてしまえばトコトンまで落ちてしまうのが芸能界。視聴者からもスタッフからもスポンサーからも嫌われたテレビの帝王は、ついに業界から追放されるのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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